「ハル、ハル、ハル」
「ハル、ハル、ハル」 古川日出男著 ●●●○○ 採点、3点としていますが、3.5点ってことで。 古川日出男作品、うちが読んだのはこれで3冊目。 前には「アビシニアン」と「LOVE」を読んでおります。 「ハル、ハル、ハル」読み終わって、前の2冊のほうがよかったなーと思ったのですが、その理由、自分でちゃんとわかっています。 猫です。 それだけです! まぁそんな贔屓目な事情は置いておいて。 まず「ハル、ハル、ハル」 3人のハルそれぞれの、人生が進む時間の流れの一部分を切り取っていて、つまりこのお話よりも前にも時間があり、後にも時間は続く。 難しいなー、言いたいことを伝えるのって。 例えばビデオカメラをある地点に固定し、回し続ける。 そこに映った一台の車、画面右から左(あるいはその逆)に走り抜ける数秒間しか、カメラには映らない。 しかしその車は、北海道から出発し、鹿児島に向かって現在も走り続けているかもしれない。 そういった前後のことまで想像できる小説なのです、「ハル、ハル、ハル」は。 そして極めて特殊な事情を抱えた人たちが、世の中なんか知るかアホー!って叫びまくっております。 相変わらずすてき。すき。 登場人物全員、孤高の騎士。 「ハル、ハル、ハル」の他、「スローモーション」と「8ドッグズ」も収録。 「8ドッグズ」がまたかっこいいんですよ。 8ドッグズ、8犬、八犬伝。 八犬伝って勝手に時代小説やと思い込んでおりました。 だって「南総里見八犬伝」やん? 里見といえば里見浩太朗。黄門様やん!
by sabazaki-jaco
| 2008-10-23 21:41
| ほん
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こんにちは。じゃこです。 本、猫、そして鯖を愛する、永遠の16さい!
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