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「赤い髪のミウ」



「赤い髪のミウ」

 末吉暁子著

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沖縄の離島、神高島というところに、留学生を受け入れてくれる施設がある。
クラスでいじめを受け不登校だった小学六年生の航は、その施設に入ることを自分で決めた。
そこにいたのが、島内を自由気ままに駆け回る、赤い髪をした少女ミウ。
航は、ミウや島の人たちから、“神が宿る島”と言われる神高島の言い伝えを聞かされるが、とても信じられない。
しかし航は、次々に不思議な体験をすることになるのだった。

よう知らんのですが、沖縄ってほんまに不思議な神様いてはったりするんですよね。
これは本文にも出てきますが、キジムナーとか。
住んでる人にしたら、神様が住んでるから入ったらあかん森に入らへんのは、当然すぎて何言うてんねんって感じなんでしょう。

でも航にしてみたら、いやいや普通の森ですやん、って思っちゃうわけですよ。
キジムナーて言われても見えへんしー、とか。
東京育ちの都会っ子、多感で繊細な時期の小学六年生の航が、それに反発しちゃうのは、そりゃそうやわなって思います。
うちも理解でけへんし。(スピリチュアルとかもようわからん)

そんな混乱を、ええ感じに中和させてくれるのが、ミウです。
もう、ミウ、すてきです。
島の中を、自由にひょいひょいと走り回り、赤い髪が風になびく。
イメージは、聖剣伝説3のケヴィン!(すみません、例がゲームからしか出てきませんでした)

あとがきにあったのですが、神高島というのは実際にはなくて、久高島というところがモデルになっているとのこと。
“神と共存する島”だそうです。
この本は児童書なんですが、久高島が気になる方や、スピリチュアルに興味のある方、この本を読んで不思議体験してみるってのもいいかもですよー。
by sabazaki-jaco | 2010-11-02 01:52 | ほん