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「グ、ア、ム」



「グ、ア、ム」

 本谷有希子著

 









超ご無沙汰しております。
ちょいと復活してみようかと思いまして、ええ。
この数ヶ月の空白のことはさっぱり忘れてしまいまして、いつものテンションで書かせていただきまーす。

先週は、本谷有希子ウィークやったんです。
大阪の精華小劇場での「甘え」上映会、さらに映画「乱暴と待機」を見にいってきまして。
「甘え」上映会の後には、本谷さん現れてのトークショーもあり、本谷さんはかわいいのに妄想女子ですてきー!たまらんー!
ということで、流れに乗ってみました。

飛び出すように上京したものの、のらりくらりと暮らし、父親からワーキングプア呼ばわりされている長女。
地元でのんびりしたくて堅実な就職を選んだのに大阪勤務、まぁともかく安定が一番と、当たり障りなく暮らしたい次女。
姉妹なのに、はっきり言って、合わない。
父の謎の計らいで、母、姉、妹の三人で行く、二泊三日のグアム旅行!(天候は最悪!)

仲悪いメンバーで海外旅行って、絶対きついですよね。
しかもそれが、家族って。
平気で遅刻する自分勝手な姉にイラッ、どこ行こうか提案するのにやる気のない妹にイラッ。
小さなイラッが、どんどん積もってイライライラー。
極限の緊張状態の冷戦です。

母と父も、忘れたらあきません。
もーオカン何勝手にやってんねん、オトン何しょーもないこと言うてくれてんねん、っていう、悪気がないのはわかるだけに余計に感じる、あのモヤモヤした感覚。
旅行中、姉妹が仲悪いことわかってるけど、一所懸命に明るく振る舞って、ほらアレ食べだの、写真撮るよーだの・・・
オカン、逆に痛々しいよー。
ほんでそれを描くのが絶妙すぎます、本谷さんー。

本谷さん、やっぱり舞台の人だけあって、小説でも台詞がおもしろいです。
イントネーションや声のトーン、どっち向いて喋ってるのかとか、そんなんまで見えるような気がするんですよね。
「グ、ア、ム」は多分、舞台用のお話やないと思うんですが、小説のときも舞台の演出と同じ考え方で書かはるのやろうか。

トークショーのときに、本谷さんが仰った名言。
「毒はともだち」!(毒のある人がお好きなんやてー)
この本も、毒のあるいたずらごころで、そらないわー!のまさかの展開が満載ですよ。
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by sabazaki-jaco | 2010-10-22 00:21 | ほん