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「犬のうなじ」



「犬のうなじ」

 野中ともそ著

 









2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件が起きたとき、ニューヨークで暮らしていた日本人の家族や恋人、あるいは仕事で、旅の途中で・・
衝撃の光景を目の当たりにした彼らの、人生の変化を温かく見守って描いた物語です。

テーマがテーマなんで、すごく重そうに思われるかもしれませんが、ごく普通の恋愛小説と思ってもらって大丈夫やと思います。
恋人に励まされて救われたり、夫婦支え合って乗り越えたとか。

著者の野中さんはニューヨーク在住だそうで、テロがあったときもニューヨークにいてはったんかどうかは知らんのですが、励まし合う人々の美しさを見て、これを残さないとと思ったんやないでしょうか。
恐ろしい事件の後のことを描いているのに、文章全体から前向きな気持ちが表れていて、後ろから風が吹いて背中を押してくれているようです。
大きな括りとしての恋愛を通して、人の温かさや強さを描いてはるんだと思います。

表紙の、二本のろうそくがワールドトレードセンターを表していて、ろうそくに祈りの気持ちが込められていて・・ってことなんですよね、きっと。
しかしなんで「犬のうなじ」を表題作に選んだんやろ。
や、ええ話なんですが、「犬のうなじ」っていうタイトルから、この本のイメージが掴みにくい気がするんですけども。
「銀河を、木の葉のボートで」の方が、きれいちゃいます?
とか言いつつ、「犬のうなじ」じゃなかったらうち手に取らんかったやろうし、終わりよければ全てよし!
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by sabazaki-jaco | 2010-03-17 03:05 | ほん
「食堂かたつむり」(映画)


映画「食堂かたつむり」

おなか鳴りまくり!







なんでしょうこの映画ハイペース(笑)
溜まってたんですね、きっと、就活の鬱憤が。。

「食堂かたつむり」の映画化ということで、さすが、料理めっちゃおいしそう!
野菜をいっぱいじっくり煮込んだジュテームスープ、濃厚そうでどろりとしていて、もう絶対おいしいしー!
午後6時のごはん前の時間のを見てしまったせいで、おなか鳴りっぱなしやし、よだれ出てくるしで、必死・・。
料理は完璧!!

ただ、映画は正直あんまり・・。
食堂かたつむりで食事をした人に次々とええことが起こるんですが、映画見てたら、「うまいこといきすぎやろー!」ってつっこみたくなる感じが少々。
原作ではそれ感じひんかったからなぁ。
あと、ええことが起こる度に、キラキラした音楽とアニメーションが流れて、ステージクリア!と言わんばかりの演出が、ちょっと。。
ま、原作が良すぎたんです。

ブタのエルメス、かわいかったー。
ブタってあんなにかわいいのか。
ていうかブタって演技できるんや、すげー。
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by sabazaki-jaco | 2010-03-11 00:30 | えいが
「ゴールデンスランバー」(映画)


映画「ゴールデンスランバー」

ハラハラしまくり!







首相凱旋パレード中に起こった暗殺事件。
その犯人に仕立て上げられてしまった青柳は、逃げて逃げて逃げまくるー。

伊坂作品、もう半分くらい映画化されたんとちゃいますか?
「重力ピエロ」見たんつい最近やと思ってたけど、あれ去年の5月やったんやなぁ。
1年に1作品以上のペースで映画化ですやん。
原作がしっかりしまくりやから、間違いないもんなー。

鉄砲バンバーン!みたいな映画や、人が殺されるお話は嫌いなんですよ。
こわいから。
ハラハラドキドキしすぎてしんどいから。
もーこれもめっちゃドキドキして心臓に悪い!
青柳を追いかける警察側に、ライフル銃振り回すサイボーグの殺人マシンみたいなやつがおって、そいつが出てきただけでもうコワ!!

貫地谷しほりがアイドル役で、もうめっちゃええ味出しててすてき!
ていうかアイドル役に 貫地谷さんを選ぶセンスがすてき!
バカアイドルな感じがー。
あと、「アヒルと鴨・・」のときに主役やった濱田岳も!
脇役たちすばらしいわー。
もちろん主役たちもー。
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by sabazaki-jaco | 2010-03-08 22:58 | えいが
「TRIP TRAP」



「TRIP TRAP」

 金原ひとみ著

 









旅でぶっとぶ物語集。
短編に見せかけて、どれもマユという一人の女性が旅行をするお話です。
家出をして彼氏の部屋に潜り込む15歳のマユから始まり、女友達と沼津ナンパ待ち旅行、仕事でパリ、夫とハワイリゾート、4ヶ月の赤ちゃん連れで長時間フライト、育児に疲れて一人鎌倉。

うちは、特別派手でもなければ地味でもないごく普通の女子なもんで、金原さんの小説に出てくるような、派手目でキャンキャンしてる感じの女子たちとは、全く違う世界で暮らしているようなもんです。
しかもネガティブな人が割合多いのに対し、うち超ポジティブやし。
やのにこんなにも金原さんの書く物語に共感できるのは、なんでなんでしょう?
という謎に対する解答が、この本で少しわかった気がしました。

4ヶ月の赤ちゃん連れで長時間フライトを描いた「フリウリ」
赤ちゃんが泣いて私はこんなにだっこしたりしているのに、夫は全然協力してくれへんし、そのくせ文句言うてくるし、もうしんどい!みたいな愚痴をグチグチ書いたようなお話。
ってこう書くと、えらいおもしろくなさそうに見えますね。。
本当は誰しもが思っているけど、それを言っちゃうと世間一般的に冷たい目で見られるやろうし・・というようなことなど。
心の中の濁った部分を、ひたすらしつこく鮮明に書く。
きれいごとを書かない、全てをそのまんま書く。
やから毎回、読んだ後、ずしーんと重たく感じるんですね、納得ー。

でもきっと男の人が読むと、めんどくせーってなる気がします。
金原さんの小説って、女の人(それも毎回めっちゃ美人)が主人公ってのばっかりやし、まぁ女が主人公やから男性はだめって訳じゃないんですけど、うーん、文学としては読めても、小説としては楽しめないかも。

一度男性を主人公にお話書いてみて欲しいなぁ。
この「TRIP TRAP」、ネット情報に“著者新境地”みたいなこと書いてあったけど、そんなに新境地感はなかったけど。
金原さんが男性の物語書いたら、それこそ新境地やと思う!

今日の感想、「TRIP TRAP」についてじゃなくて、金原ひとみについてになってしもたなー。
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by sabazaki-jaco | 2010-03-07 00:49 | ほん
「パレード」(映画)


映画「パレード」

こんなルームシェアは悪くないなー。







全然違うんやけど、なんか「きょうのできごと」ぽいと思ったら同じ監督でした。
お。うち、ちょっとわかってきたんちゃうー?!

大学生、フリーター、イラストレーター、会社員の四人が一緒に暮らす部屋。
それぞれ自分の時間に起きて、勝手に食事を取って、たまに誰かを誘ってごはん食べに行ったり。
そこに金髪男子が紛れ込んで、4人の生活が少しずつ変わり始める。

4人のお部屋ですが、リビングを中心にドアだらけの間取り、それだけでわくわくできちゃう。
ドアがぱかっと開いて、出てきて適当な場所に座り、リビングに一人ずつ集まってくる感じ。
ええわー。
あの部屋のかっこよさだけでもう満足。

この4人+1人のキャラクタ−がまたおもしろいんです。
貫地谷さんもともと好きやったけどもっと好きになったし、香里奈はあんまりいい印象なかったけどめっちゃかっこよかったし!
貫地谷さんの演じる気の強い女子、めっちゃ好きや。
香里奈って26やねんなー。うち、同い年ですよ。はぁー・・(言葉が出ない)

とにかくかっこよかった、おもしろかった!
そういえば吉田修一は読んだことないなぁ。
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by sabazaki-jaco | 2010-03-04 01:15 | えいが
「喋々喃々」



「喋々喃々」

 小川糸著

 









あ、就活は一段落しました。
またこれまでのペースで読んでいきたいと思います。

東京の下町、谷中でアンティークのきもの屋をしながら、そこで暮らしている栞。
ご近所さんとおしゃべりしたり、お寺まで散歩したりしながら、マイペースで開店している。
ある日きものを探しにやってきた春一郎に、栞は恋心を抱くが・・

七草がゆを作るところから始まり、おせちの準備をして終わる、丸々一年間の物語。
春には春の、夏には夏の、着物の柄や素材とか、お花見やお月見といった行事ごとであったりとか、季節ごとに丁寧に暮らす様を見ることができて、物語+αの楽しみがありとても楽しめます。
例えばきものの柄。
季節を先取りした柄を取り入れるのがええらしく、梅が咲くころには桜の柄を取り入れるんだとか。
そういったきもの豆知識が散りばめられております。

ほんで谷中という町の魅力的なこと。
お寺が点在していて、昔なつかしの雰囲気のパン屋さんとかお惣菜屋さんとか、そんなんがいっぱいあるような町らしい。
本文の中で、東京にもこんなええとこがあるのなら東京好きかも、みたいな内容の台詞があったんですが、いやー、この本読んでるだけでもそう思えますよ。

きものと谷中のことばっかり書いちゃいましたが、このお話のメインはきっと、栞と春一郎の恋愛のお話。
とても清くて美しい恋に思われるんですが、読んでるとついついそう思っちゃうんですが、いや、よう考えたら不倫なんですよ。
美しく描かれても、栞がんばれーって素直に思えない。
これが普通の恋やったら、星5つにしたかもしれないけど・・って、すいません、内容にケチつけて。

「食堂かたつむり」のときもそうやったけど、小川糸さんはほんま描写が丁寧やし、なんか文章に安心感みたいなんがあるように思います。
きもののことも谷中のことも全然知らんかったけど、知ることができたし、読みやすいし。
ただ、主人公の栞の心理描写っていうんかなぁ、感情の変化についての描写はえらい淡白な気がすします。
栞の目線で描かれているはずやのに、栞が何考えてんのかいまいちわからへん。
まぁもともと落ち着いた性格なのかもしれへんのですけどね。
近所のマダムとか、おばあちゃんとか、脇役たちはほんまええ味出してるのにな、みんな。
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by sabazaki-jaco | 2010-03-02 03:09 | ほん
「人間失格」(映画)


映画「人間失格」

太宰男前やもんな。そらようモテるわ。







太宰治自身のことを書いてるのかもしれないと言われているらしい「人間失格」
実は読んだこと多分ないんですが…
なので、原作を知らないまんま感想を書きます。
アホちゃうん、と思って読み流してください。

人間失格、っていうくらいやから、もっと落ちこぼれてどんよりした話かと思っていたんですが、案外普通やった。
主人公の男、大庭葉蔵のモテモテっぷりが見事でおもろい。
みんな駄目な男が好きなのかー。

絵がなかなかきれいでした。
太宰治の頭の中を表現してんのかなーと思われるCGとか。

ていうか大庭葉蔵役の生田斗真という俳優さん、初めて名前聞いたけど男前やなー!と思って調べたら、ジャニーズの人でした。
あ、そうでしたか。(なんかちょっと残念)
そういえば女子が多かったな、映画館。
あと大庭葉蔵の子供時代を演じた子も、すばらしく美形やったわー。

あー、何か今日の感想、一段と薄っぺらい(笑)
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by sabazaki-jaco | 2010-03-01 23:48 | えいが