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「オノマトペがあるから日本語は楽しい」



「オノマトペがあるから日本語は楽しい」

 小野正弘著

 ○○









じゃじゃーん!
「日本語オノマトペ辞典」を手がけた小野正弘さんによる、オノマトペを楽しむための手引書です。

オノマトペとは、擬音語、擬態語のこと。
にゃーにゃー、とろり、キュルキュル、さらさら、ペチャ、しーん・・・。
日本語は他の言語に比べて、オノマトペが仰山あるみたいです。

特に関西人は、わーわーぎゃーぎゃー、ようオノマトペを使っているように思います。
意識せずに喋ったら、知らん間にオノマトペだらになっています。
こないだケンミンショーでもやってたんですが、ちょっとかっこええスタイリッシュなものに対して使う“シュッとした”とか。
うちもめっちゃ使うし。
オノマトペ抜きで喋るん、多分無理です。

著者の小野さんという方はどうやらどこか大学教授のようで、この本も、大学の講義の雰囲気を反映している、とあとがきで仰っていました。
漫画の一コマや、有名な小説からの引用など、誰でも知っているようなところから例を持ってきてくれるので、オノマトペを身近に感じながら学ぶことができます。
しばしばええ方向に脱線気味の、おもしろい講義でした。

ちなみにうちの一番好きなオノマトペは、むんむんです。
どんなシーンにも使えるオノマトペやと思いますが、うちがイメージしているむんむんは、猫のひげの付け根のふくらみの部分。
猫が黙ってじーっとしているとき、あの部分はとてもむんむんしていてかわいいのです。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-29 01:16 | ほん
「男ロワイヤル」



「男ロワイヤル」

 小田扉著

 









ちょっと前に感想文を書いた「団地ともお」の作者による短編集です。
あのときは「買うか買わんかって言われたら買わんので、4点にしときます」と書きましたが、今ならともお、全巻揃えたい。
古本屋で集めよう!決定!

この「男ロワイヤル」ていう、なんともバッファロー吾郎ぽい匂いのするタイトルもすてきですし、表紙のおっさんとおねえちゃんもかわいい。
一番気に入ったのは、「エレクトロねえちゃん」!
姉ちゃんとよしおの姉弟が買ったパソコンは、猫だった。
猫型パソコン、いやーパソコン付き猫かも。
パソコンを使いこなす姉ちゃんと、パソコンと仲良くなれないよしおの、かわいくてちょっと心が和むけどどうでもええ話です。

どうでもええっていうのは、一見あかんように思われるけど、大事大事!
感動の涙も大爆笑ももちろんないけど、これぞ最上級の暇つぶしやと思います。

しかしこないだ友達と漫画トークをしていたとき、「団地ともお」や「クマのプー太郎」や「エンジェル伝説」が好きーっていう話をしたんですが・・・
「あなたの好きな漫画は全部汚い」
みたいなことを言われてしまいました・・・。
まぁどうせ少女漫画は一切読みませんけども・・・。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-24 23:18 | ほん
「山田商店街」



「山田商店街」

 山田マチ著

 









これは随分けったいな本を読んでしまいました。
小説の棚にあったけど小説じゃない。
ことばあそびの作品集です。
ていうか小ネタ集です。

まず山田商店街のお店紹介。
食堂やらパン屋さんやら、一見どこの商店街にでもあるような普通のお店なんですが、山田商店街はひと味違います。
や、ひと味どころやありません。
塩こしょうで味付けした上に、ウスターソース、レモン果汁、山椒、ガムシロップ、ローリエ、味の素、マタタビ・・・。
えらいことになっていますがおいしい、そんな感じです。

そして山田町だよりでは、山田商店街のお店からのおしらせを、山田職業安定所では、その名の通りアルバイト募集など。
もちろんこちらもただ者でございません、くせ者です。

だじゃれのような親近感と、落語のような滑稽さ、こどもの無邪気さとできる大人の遊び心、そこにおとぎ話やファンタジーをプラスして、パロディ加えてかき混ぜて。
普通の商店街の風景や、実在する商品やストーリーを風刺していますが、全く嫌みなく、純粋におもしろい。
長編小説も書いてほしいです。

こんなおもろいもん書く山田さん、何者なんかなーと気になって調べてみたら、さすがーおもろいお人でした。
どうやらラーメンズの小林賢太郎の仕事に関わってはるそうです。
なんかちょっと納得。
山田マチさんのサイト、こちらもすばらしくええ感じやったので載せておきます。

山田の書きもの:http://www.yamadano.net/menu.html
↑是非“自己紹介”ってとこを見てみてください。うふふ。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-20 00:37 | ほん
「New Standard of Japanese Bookstores 本屋さんに行きたい」



「New Standard of Japanese Bookstores 本屋さんに行きたい」

 矢部智子著

 ○○








はい!
本屋さんに行きたいです!

ここ何年かで増えてきた個性的な本屋さんを紹介した一冊。
人がつながる本屋さん、空間を楽しむ本屋さん、あたらしい古本屋さん、街と生きる本屋さん、もっと!本屋さん、の五章で構成されております。

著者の矢部智子さんはどうやら関西の方のようで、紹介されている本屋さんも関西:関東が1:1くらいの割合。
ただ関西の本屋さんはすでに全部知っているところやったんで、目新しい情報を得られたってわけじゃないんですけど、関西が仰山ってのはそれだけで嬉しいもんです。

写真がすごく仰山あって、さらにかわいいです。
モデル(本屋さん)がええってのもあるけどね。

でもこの本、1600円って高っ!
オーナーのこだわりや本屋さんを始めたきっかけとか、そんなとこまで掘り下げられているわけでもないですし、ほんま本屋さん紹介だけなんで、内容は雑誌の情報程度。
確かにええとこ仰山紹介してくれますが、買わんでもええかも。
ちなみにうちは図書館で借りました。

「グーグーだって猫である」を見てから吉祥寺に行きたいーと思い続けておるんですが、ええ本屋さんあることがわかり憧れが増しました。

ほんで恵文社行きたいー!
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by sabazaki-jaco | 2009-08-16 00:32 | ほん
レイアウト
サントリーミュージアムでやっている、「スタジオジブリ・レイアウト展」へ行って参りました。

レイアウトとは、
一枚の紙に、背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークの有無やそのスピード、撮影処理など、そのカットで表現される全てが描かれた映画の設計図とも言えるものです。
↑ホームページよりコピー。
だそうです。

下絵みたいなもんで、レイアウトとして描かれた絵は本番には使われない。
って言われたら、うちやったらひどく適当にちゃちゃーっと描いちゃいそうなもんですが、本物はちゃいますね。
めっちゃ上手いです。
ナウシカとかキキとかの絵が上手いんは当然として、風景とか小物とか、ささっと描いてるっぽく見えるんやけど、すごいなー。

うちは「千と千尋の神隠し」が一番好きなんですが、「千と千尋」のレイアウトだけめっちゃありました!
ありすぎて見られへんくらいあった!
最初のお父さんとお母さんが豚になる所の料理とか、銭婆の部屋の置物の細部まで、このレイアウトの段階で決められていた様子。

お盆休み中に行ったんでえらい混んでおりましたが、めっちゃ満足したんでおすすめでっせー。

サントリーミュ−ジアム:http://www.suntory.co.jp/culture/smt/
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by sabazaki-jaco | 2009-08-15 01:00 | まいにち
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」



「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

 米原万里著

 









暑い毎日は嫌やけど、夏は文庫本が色気づくので、棚を見ているだけで楽しくなります。
梅佳代写真が表紙の太宰も気になるけど太宰なんか絶対よう読まんし、ってことでアーニャです。
図書館で検索したら小説に分類されておったんですが、小説風自伝ってところでしょうか。

マリがこどもの頃の数年間通っていた在プラハ・ソビエト学校には、50カ国以上のこども達が集まってきていた。
同級生であった個性的な三人の少女との出会いは、マリの人生に大きな影響を与えた。
男の見極めを教えてくれたギリシャ人のリッツァ。
どうでもいいような嘘をついてしまうが憎めないルーマニア人のアーニャ。
クールな優等生で絵の上手なユーゴスラビア人のヤスミンカ。
それぞれがそれぞれの故郷や新たな土地で大人になり、二十世紀後半の激動の時代の中で音信不通になってしまうのだが、マリは三人の友人を探し出し、感動の再会を果たす。

うち歴史を全然知らんから、内容を理解するんがちょいと難しかったです。
ていうかわからんまま読みました。
プラハの春ってどんな出来事でしたっけ?
↑これかなり出てくるんですが、、わからん・・・

在プラハ・ソビエト学校での思い出、マリが日本に帰ってきてからしばらく文通、東欧の情勢がえらいことになって文通途絶える、マリ気になって会いに行く。
こんな感じなので、細かい事情はわからなくても読めます。
細かい事情がわかるわからないよりも、戦争や紛争や人種差別やそんなものがあった事実を知り、ひどい!とかあかん!とか感じる方がきっと大事。

今の時代に日本にずっと住んでいて、普段自分が日本人であることを気にすること、そうないですよね。
在プラハ・ソビエト学校に様々な国から集まってきたこども達は、まだ小さいのに、皆自分の国を背負って生きているみたいに振る舞わはる。
そして戦争真っただ中の自分の国に、やっと帰れると喜んで帰っていったりする。
甘っちょろく生きているうちにはとてもわからん感情や。

ここまで書いてえらい重い内容に思われるかもしれませんが、あくまで物語(っぽい)のでしんどくないです。
日本人のマリの心情、リッツァやアーニャやヤスミンカの心情、その親や兄弟の心情など、国も立場も違う色んな人がそれぞれの想いを持っている上に、うちの場合は歴史を知らんってこともあって考えることが仰山ありすぎでしたが、もう一度言いますが、しんどくないです。
もうこれはエッセイスト米原万里さんのすばらしさ!としか言い様がないですね。
ほんと読ませます。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-15 00:23 | ほん
「猫泥棒と木曜日のキッチン」



「猫泥棒と木曜日のキッチン」

 橋本紡著

 ○○









最近何読んだらええかわからん病です。
文庫の棚を30分以上うろうろして、やっとの想いで選んだのがこちらー。
(本屋さま、出版社ごとに並べないで、完全ごちゃまぜ著者順で並べてほしいです!)

お母さんが突然家出した。
お父さんは小さい頃に死んでしまっていて、残されたのは高校生のみずきと弟のコウちゃんの二人。
母親に捨てられたわけなのにちっとも焦ることのなかったみずきは、ある日道ばたで、悲しみ、辛さ、絶望、そんな塊のつまった小さな段ボール箱を拾う。
中身は、捨てられた子猫だった。

まず、「猫を捨てるな」を全面的に押し出したこの小説に拍手。
まぁ悪い人が出てくるんですが、お話やてわかっていてもイライラ。。
もちろんそれだけのお話じゃないのですが、この本を読んで一人でも多くの人が、同じイライラを感じていてくれていたらええなーと思います。

お話の中で猫は、かわいいかわいいの存在としてではなく、命の象徴として描かれています。
捨てられた子猫たちからは、生きたいという意思がみなぎっていて、必死にもがいている。
しかしあまりにも非力でか弱いので、その願いはそう簡単には叶わないのです。
生きたい、生きたかった。
その想いがつまった段ボールを、みずきは拾ったのです。

テーマとしてはすごく大切なことを言っているような気がするんですが、軽いんですよねー。
橋本さん、ライトノベル出身の作家さんやから若者向けを意識して、重々しくないようにしはったんかな。
ええこと言うてるんですが、何かおもしろくない。。
猫の、にゃんにゃんなかわいさが、うちにとって足らんからだけやろうか。(それやったらごめんなさい。)

でも最後に、世界共通の命の象徴のような妊婦さんが出てくるんです。
ほんとちらりとなんですが、そのシーンはすごく好き。
退屈な講義やったけど、チャイムが鳴っておしまーい!みたいな、きっちりまとまった終わり方でした。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-05 00:09 | ほん
「カレー、ナウ。」



「ミーツ・リージョナル 2009年9月号」

 特集:カレー、ナウ。














カレー、好きです。
どろどろルゥの甘めが特に。

5年ほど前に出た「カレー本」というムック本を持っておりまして、それを見てぽつぽつとカレー屋巡りもしたものでした。
「カレー本」は王道なカレーが多かったのですが、ミーツはさすが!
ミーツらしいセレクトが満載!

まず表紙からおいしそうー。
茄子カレー最高ー。

ページ開いておいしそうの連発です。
チキンカレー、キーマカレー、グリーンカレー!
ほんで昼カレー、夜カレー、朝カレー!
もう毎日カレーやわ!

今日の大阪はえらい夏日でした。
この夏はミーツとカレーで夏を乗り切ります!


あ、それと、最後のほうのページに載っていた苺のかき氷がもうどえらいおいしそうなんで、カレーなんか暑くて見たくもないわいって方は、そこだけでもええからチラ見してください。
今治市・・ですが。
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by sabazaki-jaco | 2009-08-04 22:02 | ほん
「猫を抱いて象と泳ぐ」



「猫を抱いて象と泳ぐ」

 小川洋子著

 









美の極致やと、小川洋子さんの作品を読む度いつも感じます。
小説コーナーやなくて、芸術コーナーに置いた方が適切なんちゃうかなと・・。
伝説のチェスプレイヤー、リトル・アリョーヒンの物語です。

リトル・アリョーヒンは、廃バスに住むすごく太った、マスターと呼ばれる男からチェスを教わります。
「慌てるな、坊や。」
彼はこう言って、急かさず、間違えをとがめることもしなかったおかげで、リトル・アリョーヒンは美しい詩のようなチェスを打てるようになったのです。

チェスって、なんか憧れますよね。
ヨーロッパの王室のタイルのような白と黒のチェック模様の盤の上に、きちんと並べられた貴族の紋章のような駒たち。
実はうちも持っていました、コンパクトチェスセット。
使った記憶ないんですがね。

小川洋子×チェスって、最高の組み合わせやと思いませんか?!
内容をよく知らないまま読み始めたのですが、チェスのお話やとわかって、あまりにイメージがマッチしたんで興奮!
取材に行って、チェスをしている人を斜め後ろに立って見ている様子とか、浮かびますもん。

美しい以外に言うことないなぁ。
素晴らしい景色と空気のおいしいところに旅行に行って、観光とか何もせんでもそれだけでいい!みたいな気分です。
うちが行ったことある場所で例えるなら、清里、かなー。

しかしチェス(特にポーン)って聞くと、どうしても「ダイの大冒険」しか出てきません。
敵やけど、かっこよかった!ポーン!
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by sabazaki-jaco | 2009-08-01 02:01 | ほん