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「恋愛嫌い」



「恋愛嫌い」

 平安寿子著

 









いい雰囲気になりそうになると一歩引いてしまう喜世美、コンタクトレンズ販売員、29歳。
猫と二人暮らし中で一人が大好き、ブログ更新が日課の翔子、コンピューター関係のお仕事、26歳。
働くのは生きるため、前向きで恋愛モード全開の女が苦手な鈴枝、スナック菓子メーカー勤務、35歳。
表紙の裸のお姉さんは喜世美かな。想像。

彼女達はモテないから恋愛と縁がないというわけではないのです。
いい感じの男性がおったり、時には言い寄られたりもしています。
しかし途中でめんどくさくなったり鬱陶しくなったりする、タイトルの通り「恋愛嫌い」な三人なのです。
三人それぞれの「恋愛嫌い」っぷりを発揮して、さりげなく身を引いたり、付き合ってもないのに喧嘩してしまったり。

うち自身も、「恋愛嫌い」かもしれないなーと思いました。
喜世美に近いかな。
恋愛の雰囲気に足を突っ込む自分を客観的に見て恥ずかしくなる、「恋愛嫌い」。

この本から何かを感じてしまった人はきっと、「恋愛嫌い」タイプなんではないでしょうか。
読んで自己分析してみてください。
鈴枝が苦手としている、ええ男がいたら恋愛モードに切り替えられるタイプの方は、これ読んでどう思うのかわかりませんが。
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by sabazaki-jaco | 2009-01-31 02:46 | ほん
「アサッテの人」



「アサッテの人」

 諏訪哲史著

 









これまでも“芥川賞受賞作”という肩書きに惹かれて読んだ本も少なくないのですが、正直、おもしろかったものはほとんどなかったように思います。
おもしろくないとまでは言わなくても、普通やん!賞取るほどか?みたいな。
まぁそもそも、芥川賞にふさわしい本がどんなものか述べよとか言われてもわからんけども。
「アサッテの人」は、これまでにうちが読んだ“芥川賞受賞作”とは何かが違う気がしました。
おもしろかったかと言われたらやっぱりわからんけど、芥川賞を取るにふさわしい受賞作を読んだ!という満足感がありました。

叔父が突然失踪した。
叔父の部屋を片付けに行ったときに、私は三冊の日記を見つけてしまった。
そして私は、その日記や私自身がこれまでに書いてきた原稿を引用しながら、叔父についての小説「アサッテの人」を書いている。
という設定。

叔父の日記の引用、過去の自筆原稿、叔父の妻である朋子が語っているように見せかけた文章、そして小説「アサッテの人」を小説として成り立たせための地の文。
登場人物が、じゃなくて、書き手が、何人出てくるんですか。
小説を書きながら小説に喧嘩を売っているようにしか思えません。
しかも過去の自筆原稿の文章を批評したり、叔父の日記の解説を加えたり。
猫じゃらしでひょいひょいっと弄ばれているような気分です。

そして極めつけの一文。(といっても、割と前半での文章ですが・・)
「これから紹介する箇所は、(中略)女性的な筆致を飽くまで模倣しようとしながらも、書き進むうちに否応なく自分本来の書き癖に連れ戻されてゆく傾向を孕んでいる。」

架空の人物の書き癖から他の架空の人物の書き癖に、本当は一定の語り口で書きたいのにどうしても癖が移ってしまう、というような技、そんなこと、わざとできません。
昔カラオケでわざと音痴に歌ってみようと挑戦したことがあるのですが、これがとても難しいのです。
やったことある人はわかると思いますが、わざと下手に字や絵を書いても、それらはわざと下手に書いたものにしか見えないように、とにかく難しいんです。
そんなどうでもいいことと同じことかどうかはわかりませんが、とても難しいことには違いありません。

“わざと”の部分ばかり熱く語ってしまいました。
頭の悪いうちにとっては難しい単語や漢字がいっぱい出てきますし、内容も難しいですし、話としておもしろいかって言われるとやっぱりわかりません。
しかし、こんなにも小説というものに全身全霊で挑んでいる小説は初めて読みましたので、いや、ありがとうございました。
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by sabazaki-jaco | 2009-01-28 23:01 | ほん
ええ色PSP
わ。
やられた。

去年新色で出た、ミントグリーンを買ったんです。
あんまりええ色ではなかったけど、みどりいろがええ!と、喜んで。

ほな今年こんなかわいい色出すんですか!
こっちがよかった!
このみどりいろがよかったー!!




悔しいから、バッテリーパックだけ買って、バッテリーカバーだけみどりいろにしてみようかな。
あほかな・・。
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by sabazaki-jaco | 2009-01-26 22:11 | ええもん
オトナグリコ
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オトナグリコのチョコレートのおまけに、今この四コママンガカードがついております。
いらんのに、絶対にいらんってわかってんのに、なんとなく欲しくてまんまと買ってしまう。


しかも浅野さん(カツオ)ばっかり!!
うちは瑛太(タラちゃん)のんが欲しいのに!!


毎年この時期はチョコレート業界が大変賑わうので、本当にええ時期。
デパートでバレンタインフェアのパンフレットもらってきて、それを眺めているだけで十分幸せになれます。
東京でしか買えないマカロンなんかも売ってたりするので、それはもう意気込んで買いに向かいます。
そして仰山試食します!
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by sabazaki-jaco | 2009-01-26 21:56 | ええもん
「妖怪アパートの幽雅な日常①」



「妖怪アパートの幽雅な日常①」

 香月日輪著

 









これこどもの本やん、と思ったお父さんお母さん!ちょっとお待ちを!
これおもしろいでっせー。

春から高校生になる夕士。
しかし住むはずだった学生寮が火事で住めなくなってしまい、慌てて部屋を探す。
不動産屋さんに紹介されたのは、「おばけが出る」と噂のアパートだった。
学生寮が建て直すまでの間の数ヶ月、妖怪アパートに住む人間や人間でないモノやらがごちゃごちゃ混じりながら、夕士はおかしな日常を過ごす。

何と言ってもまず、魅力的なキャラクタ−たちでしょう。
とても人間的な妖怪やら、人間離れした人間やら。
最も好きなのは、食堂でみんなのごはんを作ってくれるるり子さん。
るり子さんはなんと、手首から先しかない妖怪なんです。
アダムスファミリーみたいな感じですね、きっと。(あれは衝撃的な映画やったなぁ。)
でもめっちゃおいしいごはんを作るし、それを褒めたら手をもじもじさせて謙遜するんです。
素敵や。嫁に欲しい。
人間も、かっこいい大人ばかりです。
クールで、でも心は熱くて、ハードボイルドな感じの。

言うてもこの本、もとは「YA! ENTERTAINMENT」から出たもんなんで、中学生くらい向けなんですよね。
大人になりつつあるけど、まだこども。
彼らが読む本の中の大人は、かっこよくて正しくないといかんのです。
その点、この本は大成功やと思います。
漫画「ワンピース」の、ゾロとかサンジみたいな感じ。(ゾロやサンジが大人かどうかは知らんけど)
反対に、悪いやつらはとことん悪い!
ちょっと悪いくらいの方がかっこいい、とか思ってしまわれへんくらい、あからさまに悪いのです。

最後の解説でも山本幸久さんがそれっぽいこと言ってはるんですが、本当、大人にこそ読んでほしいです。
改めて、かっこいい大人について、考え直すええ機会になると思います。
世界中全員これ読んだら、平和になると思うけどなー・・・。

大げさでっか?
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by sabazaki-jaco | 2009-01-22 22:06 | ほん
この一コマは絵画
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「バカとゴッホ」という漫画の一コマです。
バンドメンバーと喧嘩して、部屋を出て行くシーン。

この雨!!
かっこよすぎとちゃいますか?!
タイトルにゴッホって入ってるけど漫画とあのゴッホとはあまり関係ないんやが、でもこの一コマ、ゴッホの絵画みたいやし。
ゴッホの描く力強いうねうねと、この雨の風に乗って流れ落ちるうねうねと。






                          「バカとゴッホ」
                            加藤伸吉著
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by sabazaki-jaco | 2009-01-21 23:45 | まいにち
「黄色い本」



「黄色い本」

 高野文子著

 









先日読んだ「電化製品列伝」の中に出てきた高野文子さんが気になって仕方なかったので、とりあえずうちにあった「黄色い本」を読み直してみました。
ほんまは「棒がいっぽん」を読みたかったのですが。

高校生のころ、冬野さほさんの漫画が大好きでして(今も好きですが・・)、冬野さんの「CLOUDY WEDNESDAY」という漫画を高野さんがカバーしたものがあるという情報を知ったもので、それで買ったのがこの「黄色い本」です。
冬野さんのかわいいかわいい絵柄とは違い、高野さんのはシャシャッと書いたような絵柄で、内容もむつかしめで当時のうちにはよくわからんかったんで、そのまま本棚に入れっぱなしでした。

あの頃はきっとまだ若かったんやと思います。
この良さがわからんかったなんて。

「黄色い本」は、田舎の女子高生田家実地子が、学校でも家でも、「チボー家の人々」に没頭して読みふけっている様子を描いた作品。
就職のこととか家のこととか邪魔が入りながらも、ただただ本を読みたい!
その気持ちがずんずん前に表れ、本の中の人物が表れたり会話したり、現実の世界とごっちゃになっていておもしろい。

内容もかっこよかったけど、絵について。
まぁこれは長嶋さんが「電化製品列伝」で書いてはったんですが、『空間や時間の臨場感』の表現が素敵です。
隣同士の二コマほぼ同じ構図で、一コマ目はお母さんと女の子がバイバーイと手を振っていて、二コマ目は女の子は手を振っているけどお母さんはクシュンとくしゃみをしている。
二コマ目、いる?と思ってまいそうやけど、絶対にいる!
時間の経過や人間の動きの操作が絶妙なんですね。

あと、カメラアングルも。
真上から覗き込んだり、見上げる構図で迫力満点やったり、どアップやったり。
上手やないとこんな難しいアングルから描けませんもんね。
すごい観察力。
スクリーントーンも三種類くらいしか使ってないみたいやし、ほんとサササーと描いているだけに見えるのに・・・すごい。
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by sabazaki-jaco | 2009-01-20 23:46 | ほん
「ほんたにちゃん」



「ほんたにちゃん」

 本谷有希子著

 ○○







もとやさんによる、エッセイではなく小説「ほんたにちゃん」。
またえらい不思議な本を読んでしまいました。

『笑顔、どうもね。マックの人いつも優しいから好きー。』(本文より)
なんやこの軽いノリは!まるでブログやないかい!
と、思わず後ずさり。
こんな感じでキャッホーイとかいきなり騒ぎ立てられても、こっちついて行かれへんからー。
しかし読み始めた以上は、その人について行くしかないのです。
森見登美彦や川上未映子も最初は慣れへんかったけど、読んでいくうちにその世界に引き込まれていったしね。

さて、「ほんたにちゃん」の主人公は、はたして本谷さん自身なのでしょうか。
高校を卒業して上京し、仕送りをしてもらいながら写真の専門学校に通う。
かっこいい自分大好きな主人公は、クラスメートからもかっこいいと思われたいがために、あまり喋らないでミステリアスな雰囲気を作ってみたり、一人で窓の外を眺めてはため息をついてみたり努力する。

うちもなかなかの自分大好き人間なんで、自分をかっこよく見せるための行動を取る気持ちが理解できてしまったのでちょっと悲しいのですが、この痛々しい努力がとても滑稽に描かれております。
「ほんたにちゃん」というタイトルにより、本谷さん自身もこうなのだろうと重ね合わせて見られてしまうことを承知の上で・・、ということでしょう。

これはもはや、超大掛かりな自虐ネタですね。
かっこいいですよーほんたにちゃん!
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by sabazaki-jaco | 2009-01-20 03:09 | ほん
「電化製品列伝」



「電化製品列伝」

 長嶋有著

 ○○








電化製品について、例えば掃除機は吸引力の衰えないサイクロン式が・・というようなこだわりをあつーく語っているのかと思っていたんですが、そうではありませんでした。
書評本です。
小説や漫画の中で、電化製品が描かれている部分を抜き出し、それについて長嶋さんがあつーく語っている、という本です。

しかし一つ目が、“川上弘美「センセイの鞄」の電池”なのです。
電池って!
電化製品ちゃうやろ!
まえがきで「実はこの本は書評なのです」と聞かされた直後ではあったものの、俺の電化製品へのこだわり列伝という先入観から抜け出せずにいたので、呆気にとられました。
(余談ですが、うちは昔、単2電池に似ていると言われたことがあります。どうでもいいですね。すみません、余談でした。)

「センセイの鞄」は美しいお話ですが、ころころしていて意外と重いくらいしか特徴のない(と、うちは思う)電池について、長嶋さんは何を語るのやろうと思いながら読み進めていきました。
いやはや驚き。
「センセイの鞄」の内容や抜粋した部分を踏まえつつ、電池についてあつーく語っておられました。

長嶋さん、電化製品にはそうとうのこだわりをお持ちのようです。
どういった電化製品を買うか、ではなく、どのように電化製品を小説の中で表現するか、について。
自身の小説でも、積極的に電化製品を登場させているとのこと。
おもしろい人やなー。

表紙の絵は、漫画家の高野文子さんです。
この本の中でも、“高野文子「奥村さんのお茄子」の「オクムラ電機店」”として取り上げられております。
他の本の書評のときは大体どれも登場する電化製品について語っていたのに対し、「高村さんのお茄子」のときは、(そもそも電化製品じゃなくて電機店なんですが)電化製品について語るというよりも、完全に高野文子さんの漫画について語っておられました。
しかも前編後編に分けて。
お好きなんでしょうねー。
おかげで高野文子さんの魅力はしっかり伝わりましたよ!
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by sabazaki-jaco | 2009-01-18 21:58 | ほん
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(DVD)


こないだ見た「秋深き」でサトエリがかわいかったので、恐ろしいと評判の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」のサトエリも見てみたかったのです。

それにしても長いタイトル!
しかしかっちょええタイトル!



この映画、初っぱなからすごい。
父と母が車に轢かれて死ぬんやが、その死に方のえげつないこと!
開始一分にして、ありえへん量の血の赤。
タイトルのかっこよさだけで見る前からがつんとやられてるのに、あの場面のインパクトはすごいとしか言いようがありません、本当。

そして澄伽(サトエリ)登場の場面。
「出た!!」
と、叫びそうになりました。

家族も忘れてはなりません。
澄伽から嫌がらせを受けまくりやけど、ホラー漫画を描いている時はイキイキした表情の妹と、姉妹想いの優しい(のだろうか・・?)兄と、何でも言いなりの兄の嫁と。
注目すべきは兄の嫁、待子(永作博美)、めっちゃかわいいです。
蹴飛ばされても、無視されても、そばつゆぶっかけられても、笑顔!
趣味は人形作り。これが妹のホラー漫画より気持ち悪い。
ある意味一番こわいキャラかもしれません。


もうちょっとで図書館で予約している本が届きそうやったのに、先に映画見ちゃったなー。
本谷さん、好きになりそうな予感がするので、他にも何冊か読んでみたいところ。
ほんで演劇バージョン(そもそも演劇が最初なんやが)も、とてもとても気になる。
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by sabazaki-jaco | 2009-01-15 23:43 | えいが