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「雪だるまの雪子ちゃん」



「雪だるまの雪子ちゃん」

 江國香織著

 









お休みの日の午後、温かい紅茶でも飲みながらゆったり読んでほしい、大人の童話です。
今の時期にちょうどぴったし!

雪子ちゃんは正真正銘の野生の雪だるま。
ある日空からふわりと舞い降りて、山奥の小さな村に住み着いたのでした。
お散歩したり、本を読んだり、お隣さんとトランプしたり。
見るものすべてに興味津々で、ちょっと強気な性格の雪子ちゃんの、寒い寒い冬の心温まる物語です。

雪子ちゃん、ちょっと強気なところがたまらん。
めっちゃかわいい!
「ぼくの小鳥ちゃん」の小鳥ちゃんも、強気で、上から目線でつんつんして(鳥やしな。)、めっちゃかわいかったんやけども。
江國さん、ちっちゃくてかわいくて、つんつんした強気な女子好きやな、きっと。
気が合うわ。

そして雪景色の美しいこと!
よく晴れた日はおひさまが当たってきらきらした様子が、曇りの日はどんよりして空気の重たさが、雪の降る日は雪ひとつひとつのやわらかさが。
雪景色、真っ白なはずやのに、色で溢れているんです。

もう一つ、雪のあたたかさ。
雪子ちゃんは雪だるまなんで、雪はふわっふわの毛布みたいなもの。
雪に埋もれてぬくぬく、幸せそうな表情の雪子ちゃんを見ていたら、こっちまで心がぬくぬくです。
毎日寒くてもう冬いややーはよ終われーって思っている毎日ですが、雪子ちゃんのおかげで、あたたかい冬を味わうことができました。
ありがとう、雪子ちゃん!

挿絵は、銅版画家の山本容子さん。
あたたかい絵で、これまた心ぬくぬくです。
でも、雪子ちゃん、ちょっと顔こわいけど・・・うーむ。

ところで、凍った滝を見に行く場面があるのですが、滝ってほんまに凍るんでしょうか?!
めっちゃ寒いとこ、北海道とか?に行ったら見られるんかな。
絶対きれいやわ!
めっちゃ見てみたい!
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by sabazaki-jaco | 2009-12-29 23:18 | ほん
「糞神」



「糞神」

 喜多ふあり著

 ○○○









なんか随分間が空いてしまいましたね。
iPhoneの糸通していうゲームをずっとやってました。
糸通しやりすぎて、図書館の返却期限内に一冊読み切れず・・・もごもご・・・

さて「糞神」、なんちゅータイトルや。
「ようこそベイビーたち。でも、僕のベイビーたちは君たちだけじゃない。だから、僕は今日をもって担任を辞める。それじゃあ、バーイ」
こんなことを言って、高校の入学式、その後のホームルームで、担任になった佐竹は去っていった。
隣の席の工藤に声をかけられ、先生の後を追うことに。
先生は神か、それとも糞神か。

わけわからんことする奴を神とか呼んで、その神が最高にしょうもないから糞神で、ほんで糞だ糞だって言いまくりのセンスがまず好かんわ。
最後までひたすらそればっかり。
まぁ、けっしょーもない奴ばっかだぜーって思って生きているような高一男子が主人公やからな、本人がそう考えているんやろうけども、それにしても不快すぎました。

自分が一番て思っていても、世界がどんなにしょーもなくても、結局自分なんてちっちゃい人間だぜー、みたいなことを言いたいのやろうと察します。
表現は気に入らんけど、ストーリーはそんなに悪くないかも。

河出書房新社にしては、いい装丁やと思いました。
河出書房新社の本て、いつも写真使ってざっくりな感じの装丁が多いんですよ。
上の画像、表紙だけやからわかりにくいですけど、本の背に犬の顔の真正面がきてるんです。
あと喜多ふありさんは男性だそうです。
本の内容は男性ぽいけど、名前で女性やと思ってたー。
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by sabazaki-jaco | 2009-12-24 00:18 | ほん
「かけら」



「かけら」

 青山七恵著

 









「かけら」で川端康成文学賞を最年少で受賞されたそうです。
作風がすでに安定してはるように思うのですが、青山さん26歳、うちと同い年やないかー!

父と二人でさくらんぼ狩りバスツアーに行くことになってしまった二十歳の女の子の話、表題作の「かけら」。
結婚準備を進める中で、別れた後も同じマンション内で暮らしている前の彼女の小麦のことを、何かと思い出してしまう、「欅の部屋」。
大学見学のために沖縄の西表島から東京へやって来たいとこの栞を、数日間泊めてあげることになった新婚夫婦の話、「山猫」。

三編とも、特別すごいことを描いてるってわけじゃなくて、どこにでもあるごく普通の風景なんですが、素直だし、自然でとても好感が持てる文章だなーと思います。
自然と言うても、自然食品とか、無農薬とか、素材本来の味をーとかそういうのじゃなくて、薄味で、普通の家庭で出される毎日のごはんのような。
切り干し大根とか、ひじきの煮物とかー。
場面の切り取り方が、ほんと丁寧できれいなんですよね。

「かけら」の女の子の気持ち、めっちゃわかりますもん。
嫌いとかそういうことじゃなくて、父と二人で出かけるとか、何しゃべったらええんか全然わからん。
父も多分そう思っているんやろうけど、まぁ変に気にかけてくれてる感じ。
ちょっと別行動していても、まぁ父なわけやから何かと目に入ってくるし、意外な行動をとったりしてたら、遠目にもなんでか恥ずかしくなったりして見なかったふりをしたり。
あまりにも理解できてしまうし、これ読みながら自分の父のこと考えたりして、ほんでまた恥ずかしくなってもうた。
なんで恥ずかしいんかわからんけど、その気持ち悪さをほんま上手に描いてはります。

「欅の部屋」の、昔の恋人のことが浮かんで消えてする感じわかるし、小麦みたいな個性的で魅力ある人だったら余計にそうやと思います。
「山猫」の、あんまりよく知らんけどいちおう親戚やからっていう戸惑いと、ちゃんとしてあげなあかん気持ちも。

やっぱ同年代やし思うところは同じなんやろうか。
それを見事に切り取ってはって、見せつけられてしまいました。
や、見せつけるなんて上から目線じゃなくて、きれいにつつんで頂戴しました。
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by sabazaki-jaco | 2009-12-09 23:59 | ほん
「八日目の蟬」



「八日目の蟬」

 角田光代著

 









図書館の返却期限が迫っていたから、一日で読み切りました。
ここんとこ読書ペース落ちてたけど、がんばったらできるやんか、うち。

元恋人とその奥さんの赤ちゃんを誘拐した希和子。
この赤ちゃんは私の子。
一日でも長く一緒にいられますようにと、逃げて逃げて逃げまくる。

誘拐はあかんやろー誘拐は、いやいや、と思いながら読み始めます、大抵の人はそうやと思います。
居場所を転々として逃げ回るうちに、薫と名付けられた赤ちゃんも成長し、希和子のことを当然のようにママやと思っているわけです。
気付けば読んでいるこちらも、二人が本当の親子やと思っちゃっていて、がんばれ!逃げろ!とか応援していたり。
誘拐犯やのにー。

でもこの本のおもしろさは、逃げ回るところよりも第二章にあると思います。
誘拐された子、薫と名付けられた恵理菜が大きくなってその後の話です。
大好きなママと思っていた人と突然切り離されて、知らないこの人が本当のお母さんだよと言われ・・・。
一方、娘が戻ってきたのは嬉しいけど、どう接していいのかわからない親は親で戸惑い・・・。
間違っているけど愛情に満ちた親子関係と、正しい形なのに苦悩だらけの家族と。

第一章で、薫をただ愛して育てる希和子をひたすら応援して、わかりやすい愛の形を見ていたために、第二章になって、そういえば希和子は誘拐犯であったのやったと思い出されて、誘拐犯希和子(わるもの!)のことをうまいこと客観視できないことに、読者の自分もえらい戸惑いました。
登場人物誰の視点で読むかによって考え方が変わってくるんやと思うんですが、うちは最後まで希和子がんばれの視点で読んじゃった。

第一章と第二章をつなぐ部分が特にすばらしいです。
先の景色が見えるか見えないかすれすれの、坂道を一歩ずつ歩いていくような、そんなワクワク感。
今ちょっと読み返してみたけど、寒気がしました。
最高のつなぎやわ。
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by sabazaki-jaco | 2009-12-08 02:48 | ほん
「食堂かたつむり」



「食堂かたつむり」

 小川糸著

 









もーこんなに泣いたん久しぶり!

失恋して何もかも失い、声まで出なくなってしまった倫子。
唯一手元に残った祖母のぬか床を持って故郷に帰り、母から離れの物置を借りて、一日一組限定のメニューのない食堂を始める。
地元で穫れた新鮮な食材に敬意を払い、一人一人のお客さんのために愛情を込めて作った料理が、たくさんの奇跡を生む。

おいしい料理って、ほんま人を幸せにしますよね。
それが全部のページから溢れています。
料理もおいしそうだし、倫子が料理をするのが好きやってことが読んでいてすごい伝わってくる。
食材そのものの魅力も溢れていて、例えばみずみずしい赤かぶとか、鰹節の堅さとか、オリーブオイルのなめらかさとか。

失恋したし、喋れへんし、実家の母とは険悪な関係だし、倫子自身は幸せていうよりは辛い状況。
でも料理している時の倫子からは、幸せな空気がもくもくと出ています。
見えます、幸せの空気が。

前半はひたすら幸せの空気でいっぱいなんですが、後半目を背けたくなるような出来事も。
それは、“ごはんを食べる”ことと同じくらい当たり前に身の回りにあること、生きることと死ぬこと。
おいしいお肉や魚かって、野菜や果物かって、そうですもんね。
でもその事実を、読者に考えさせるように重々しく描くなんてことはもちろんせず、淡々と普段とかわらない毎日の延長として。

ほんまにもう途中からは泣きっぱなしでした。
涙と鼻水で溺れるくらい。
幸せな気分になりたい人には、この本を薦めたいです。
そしてすべてのごはんに感謝!
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by sabazaki-jaco | 2009-12-04 01:05 | ほん
「れんげ荘」



「れんげ荘」

 群ようこ著

 ○○









愛想を振りまいてばかりの仕事と、小言ばかり口にする母に嫌気がさしたキョウコは、会社を早期退職し、家を出る決意をする。
家賃月3万円のおんぼろ安アパートれんげ荘で、貯まった貯金を崩して生活費毎月10万円。
何にも縛られない、貯金生活で自由きままに生活を送る。

れんげ荘の住人たちがええ感じです。
出てくる人がええ人ばっかりすぎる気もしますが、特に管理人さん、ええ人すぎる。
おんぼろ具合がどうこうよりも、あの管理人さんのアパートなら安心して住めるわ。
寒い冬でも、共同トイレをせっせと磨く管理人の娘さんも。

キョウコが折角の貯金生活を、全然楽しめていないように思えるのが、とても気になる。
最初はなにもしないことに戸惑うのはそらそうでしょうけど、最後にはもうちょっとは楽しんでいてほしかったなぁ。
キョウコは無趣味っぽいしあれやけど、趣味がある人なら、貯金生活はほんまたまらんと思う。
まぁ、そもそも相当な貯金が必要なんですけどね。

それに貯金生活を楽しむというよりは、ひたすら、れんげ荘のおんぼろ具合に悩まされ続けていただけのように思えてなりません。
なぜすきま風とか湿気とかに、そんなに苦労してまで貯金生活をせなあかんのか。
そんなに大変なら、ちょいとパートでもしてもう少しええとこに住めばええのに、とずーっと思いながら読んでいました。
最後までキョウコがなんであんなにれんげ荘にこだわるのか、わからず。

前半の、母との確執のあたりや会社をやめるあたりは、おもしろかったのですが。
後半はだらだら、特に終わり方は、まだ続くとしか思えへんちょっと気持ち悪い終わり方でした。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-30 22:48 | ほん
「重力ピエロ」



「重力ピエロ」

 伊坂幸太郎著

 









どんどん映画化されてってますね。
次は「ゴールデンスランバー」やとか。
この「重力ピエロ」も、今年春にやってたんを見ました。
映画は映画でめっちゃおもしろかったんですけど、やっぱ原作ですね、本ですね!

連続放火事件の現場の近くには、必ずグラフィティアートがある。
放火と落書きの法則に気付いた春は、遺伝子の研究をしている会社に勤める兄の泉水に、犯人を捕まえようと声をかけた。
最強の兄弟が、放火と落書きの謎に挑む。

放火、グラフィティアートの謎の単語、遺伝子。
記号やキーワードを拾っていく様子は、まるでクロスワードパズルみたいです。
めっちゃ難解なクロスワード。
平面じゃなく、3Dやでこれ。
ねじれの位置みたいな半端なもんじゃなくて、がっちりきっちり作り込まれたパズル。
すごすぎる。

伊坂幸太郎の天才っぷりに、心の奥底から感心させられること間違いなしです。
遺伝子のほんまパズルみたいな話やし、余計に頭ええ感じがむんむんします。
そして最後に書かれた参考文献の多さ!(読んだらすぐ眠くなりそうな、難しそうな題名ばかり)

ミステリーの謎解きがおもしろいってだけじゃないのです、さらに。
一番すてきなところは、なんと言うても家族愛ですよ!
泉水と春のお父さんは、最高にかっこいいお父さんなのです。
やっぱ伊坂さんは、かっこいい大人を描くわー。
ミステリーやのに、涙が出ちゃう。

でも原作よりも先に映画を見ちゃうと、どうしても俳優さんの顔を浮かべながら読んでしまう。
それがちょっと悲しいです。
想像の幅が狭まっちゃいますもん。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-21 02:01 | ほん
「かんたん短歌の作り方」



「かんたん短歌の作り方」

 枡野浩一著

 ○○









「手紙魔まみ・・」のときにも書きましたが、短歌詠んでます。
毎日が57577で、超楽しいです。
これまで完全に独学で見よう見まねで詠んできたし、もうこのまま突っ走るつもりやったんですが、ちょいとびびってハウツー本に手を出してしまいました。

「キューティーコミック」ていう雑誌の1コーナーだったものを、まとめて一冊にしたものです。
歌人枡野浩一が教祖となり、信者(読者たち)から送られてきた短歌を添削し、アドバイスしています。
添削、大分厳しめ。
うちやったらすぐにへこたれるレベルやわ。

短歌の教え方としましては、手取り足取り親切丁寧にていう感じじゃなくて、明るく楽しく誰でも気軽にカモーンていう、軽いノリの感じです。
まぁもともとが漫画の雑誌やしな、若者に話しかけるように書かれております。

短歌素人がこの本の感想文で採点3点て、どんな根性しとんねんとお思いのことと察します。
短歌のことはわからんので、短歌入門書として3点ていう点数をつけたわけではございません。
さすがにそんなに恐いもの知らずではないです、うち。
ほな何がって、枡野さん(教祖)が好きじゃないねん!
最も苦手なタイプやねん!
それだけ!

最後のほうにちらっと、スキンヘッドにする前の写真が載ってたんですが、枡野さん、髪の毛あるほうがかっこいいです絶対。
ていうかかわいいな。かわいいわ。

まぁ短歌は引き続きじゃんじゃん詠んでいくつもり。
多分、短歌入門書の類いはもう読まんと思いますの。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-14 02:44 | ほん
「海峡の南」



「海峡の南」

 伊藤たかみ著

 









最近たかみさん、ポポポンッと新刊出しまくりですね、うれしい!

父は故郷の北海道を出て、ナイチに渡った後も関西を転々とし一カ所にとどまることなく、また金儲けの話が好きな人だった。
タイのチェンマイへ行くという手紙を最後に、音信不通になってしまった父。
祖父が危篤の状態にあると連絡を受け、僕ははとこの歩美とフェリーで北海道へと渡ったが、やはり父の行方はわからないままであった。
北海道の親戚たちの中で、血のつながりや父の昔の姿を想いながら、僕は父を探し始める。

この小説の僕は、父のこと別に好きじゃないんです。
チェンマイに行くていう手紙をもらったかって、ふーんなんでチェンマイなんやろーふーん、くらいにしか考えてへん。
やのに祖父が危篤になって父の故郷を訪れ、仰山の親戚にも囲まれ、父との血のつながりを意識せざるを得なくなる。
しかもこの僕、はとこの歩美と付き合っていたりするんです。
つながるつながる。

北海道と関西の描き方の対比がすごく効いていていい。
危篤の祖父を見守る父不在の冬の北海道と、過去の振り返りとして語られる、父が色んな金儲けの話に手だしまくって元気やった時代として描かれる関西と。
静と動と、冬と夏と、死と生と。

たかみさんの描く大阪、めっちゃ好きです。
ガサツやし、汚いし、厄介な感じやし、美しく描いてくれてるってわけじゃ全然ないけど、大阪人として読んでいてなんか心地いいんですよね。
「ドライブイン蒲生」の大阪とか、ほんますばらしいし。

ところで、たかみさんと角田さんて離婚してはったんですね。
知らんかったー!
なんかちょっとしょっく。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-12 00:39 | ほん
「神去なあなあ日常」



「神去なあなあ日常」

 三浦しをん著

 ○○









『なあなあ』は、『ゆっくり行こう』や『まぁ落ち着け』の他いろんな意味で使われている方言で、三重県の山奥のさらに山奥の神去村の住人たちののんびりした性格をよく表した言葉だ。
高校卒業後の進路が決まっていなかった平野勇気は、担任と親に無理矢理就職先を決められてしまい、その神去村で林業をすることになった。
山以外なにもない携帯もつながらない村で、初めて触るチェーンソーに苦戦し、プライバシー筒抜けの村人たちに戸惑いながらも、林業のおもしろさに魅了されていく、勇気の一年間の記録。

林業と言えば、数年前のNHKの朝ドラの「ほんまもん」で、主人公の池脇千鶴の家が確か林業をやっていたなぁと、まぁ思い出したっていうだけなんですけど。。
林業、すごすぎる。
チェーンソー腰にぶら下げて木に登ったり、ほんではるか上の方でロープ一本で体固定して枝を切り落としたり、木の苗植えるんももちろんひとつひとつ手作業でとか、とにかくめっちゃ大変そう。
そこに状況よう知らんまま放り込まれるって、どんな状況やねん。

勇気は、特別優しいとか素直とか熱いとか、そんな性格ってことでもなく普通の子です。
仕事についても、がんばるぞって意気込んでがんばるんじゃなく、神去村で暮らすうちに、少しずつ林業に興味を持ち、最後には林業の虜になっちゃう感じ。
勇気が神去村のことを好きになっていくと、なんかわからんけどうちも嬉しくなっていくんです。
自分の故郷のことを好いてくれてるみたいに思えて。
故郷なんてありませんけどね、うち。

ほんで、なんといっても一番おもしろかったのは、神去村の祭り。
命がけにもほどがあるやろて言うような、無茶苦茶な祭りや。
それを知らされへんまま参加させられてしまう勇気が、戸惑いながら文句いいながら(そらそうやわ)、でも結局魅了されちゃうんですね。

最後はほんまおもしろかったんですけど、星3つなのは、中盤までがだらだら気味で飽きてしまって、読むのに時間かかったせいです。
前半は村と林業の説明が多めなんで、激しい波もそうないですしね。
最後あ、超大波で一気に全部流してどばーっ!!て感じです。

ちなみに、神去村は実在はしないみたい。
やからあの祭りもフィクションやと思いますが、ていうか祭りが実在したら恐すぎる!てくらいのレベルなんですがね。
しをんさんの祖父が、三重の山奥で林業をされていたそうです。
そういうのを聞くと、小説家ってすげーって思います、やはり。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-06 23:49 | ほん