「ポトスライムの舟」



「ポトスライムの舟」

 津村記久子著

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「ミュージック・ブレス・ユー!」の興奮が一向に冷めませんので、図書館の予約待ちを待たずに買ってしまいました。
ちょいと前の芥川受賞作。

乳液の瓶をひっくり返してチェックする工場で働いているナガセは、30歳独身。
工場の休憩室に貼ってあった“世界一周旅行163万円”のポスターを見、自分の工場での年収と同じ額であることに気づき、お金を貯めることを決意する。
夫と上手くいかずに家を飛び出してきた学生時代の友人とその娘を、ひょんなことから暫く居候させることになったりしつつも節約の毎日。
163万円に向かってナガセは考える。
なぜ働くのか!

働かないと、生活できない。
しかしなぜ働いてまで、人間は生きようとするのやろうか。

ナガセ、あんま何も考えてなさそうやと思ってたら、実はこんな深いこと考えたりするんです。
やーもうこれは一種の哲学書なんかもしらん。
働くとは何ぞや。
お金とは何ぞや。

なんでうちこの本買ってもーたんやろと、この本を買ってすぐに後悔したくらい今超貧乏人なんです、うち。
DSi買うし。
ま、それのせいなんですが。
でもお金貯めれる気がしてきました!
やっぱりお金の哲学書かも!

お金の話ばっかりしていましたが、さりげない台詞とか、風景とか、かっこいい。
津村さんのおしゃれセンスが随所にピカピカ光っています。

特に、タイトルにもあるポトスの描写。
ちなみにポトスっていうのは観葉植物で、コップに水を入れてその中に入れてたら勝手に育つらしいです。(表紙の草です)
ナガセと友人の娘が二人で、雨がざーざー入り込んでくる縁側に、ポトスを入れたコップを仰山並べるシーン。
情景が目に浮かぶし、まるで映画のワンシーンやわ、絶対キレイ!
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by sabazaki-jaco | 2009-03-17 23:56 | ほん