「うつくしい人」



「うつくしい人」

 西加奈子著

 








ちょっとととー!いつの間に新刊出してたんですかー!とびっくりしたのは本屋の平積み。
そのままレジへ持っていきました。
「窓の魚」以来、待望の西さん新刊です!

なにもかもが嫌になって会社を飛び出した蒔田百合は、雑誌で見た景色に惹かれて、瀬戸内海の離島のリゾートホテルを訪れた。
そこで、ホテルでバーテンダーとして働いているが、なんだか冴えない坂崎と、時間をお金を持て余している、きれいな金髪と青い瞳のドイツ人の男マティアスに出会った。
豪華なホテル以外何もない小さな離島で、五日間の滞在期間、穏やかな二人に癒され、楽しい時間を過ごし、そして百合は大切なことに気づく。

西さん、ここんとこめっちゃ繊細ですよね。
こうふくシリーズくらいまでは、木彫りの熊みたいな荒くて力強いイメージがあったんですが。(文章が粗いって意味ちゃいますよ)
最近は、ガラス製の鹿みたいな、繊細やけど意思の強そうな、そんなイメージです。
装丁の写真がキラキラしてるからってだけかもしれませんが。

うちは、西さんの描く楽しいっていう感情が、めっちゃ好きなんです。
「うつくしい人」の中でも、百合とマティアスが夜中にホテルの車を拝借し乗り回す、みたいな場面があるんですが、もう読んでるこっちまで楽しくて。
百合がキャーキャー騒ぎながら隣のマティアスの顔を覗けば、本読んでるうちも隣を覗いてみたり。
ま、うちの場合は、部屋で一人で読んでたんで、隣に誰もおらんのですが。
手放しに楽しー!っていう、あの感覚。
学生の頃に、夜に無駄にキャーキャー騒いでいたような、懐かしい思い出と重なるとこがあるんやろなーと思います。

百合がいろんなことに気づき、大切なことを思い出していくように、読者のうちもこれ読み終わったとき、元気をもらったように思いました。
「さくら」で強さを、「きいろいゾウ」で幸せとは何かを教えてもらいました。
あーやっぱり西加奈子すき!!

五月に「ミッキーかしまし」第二弾が出るとの噂。(どなたかのブログで書いてあったような・・)
楽しみです!!
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by sabazaki-jaco | 2009-03-04 22:20 | ほん