「こどものころにみた夢」



「こどものころにみた夢」

 角田光代他著

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「こどものころにみた夢」というテーマの短編集。
角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西加奈子!、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎。
「うほ!」と思わず声を上げてしまいそうになるような方々がずらりと並んでおります。

さらに、それぞれの短編には、イラストが添えられております。
童話集みたいで素敵!
これはきっと、おとなのための童話集やな。
茶色がかったグレーに黄色の文字色の表紙ってのも、ちょっと重量感のある童話集の「ずっと昔からあるんだよ!」っていう雰囲気にぴったし。
何と言っても「夢」ってテーマが最大のポイントですよね。

もちろんうちは、西さん目当てで読みました。
「ヘビ」というタイトルで、イラストも西さんが描いてはります。
世界中の西さんファンのみなさん、もしこの本まだ読んでいないんでしたら、是非読んでください。
ほんの数ページの短いお話ですが、日常の風景のまったりした部分を鋭く抜き出す“西加奈子眼”(すばらしい観察力!でもまったりしてる)を、めっちゃ感じることができます。
西さんの観察力の鋭さは、ハサミでチョキンって切ったようなんじゃなくて、素手でビリッて破いたみたいな、ちょっと荒さも含んだ鋭さ。
今、うちの頭に、ツキノワグマが浮かびました。

西さんばっかり語りましたが、あとは高橋源一郎さんの「さらば、ゴヂラ」が好きでした。
あとは堀江敏幸さんの「ハントヘン」。
このお二方の本は読んだことがないんで、なんか読んでみたいです。
そんな発見ができるのも、アンソロジーの魅力。

そして衝撃やったのは、穂村弘さんの「おしっこを夢から出すな」!
ずばりおしっこの話であり、さらにうんこの話です。
こんなことをこんなとこで堂々と書かはるなんて、穂村さんらしいなーと思いました。
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by sabazaki-jaco | 2009-02-25 00:59 | ほん