「四とそれ以上の国」



「四とそれ以上の国」

 いしいしんじ著

 ○○







やっとこさ読み終わりました。
正直、疲れた!

簡単に言いますと、四国を舞台にした短編集です。
「それ以上」と言うだけあって、5つのお話からなっています。
塩祭りの話の「塩」、外国人英語教師が電車に乗る話の「峠」、巡礼の話の「道」、鳴門の渦潮の話の「渦」、藍の職人の話の「藍」。

いしいしんじさんの本は、昔昔に「ぶらんこのり」を読んで以来でした。
「ぶらんこのり」はなんかおとぎ話みたいで児童書っぽいなーと思ったような記憶があるんですが、この「四とそれ以上の国」は全然違いました。
文章が難しすぎて不可解。
ちょっと読んでは「??」となってまた戻り・・を繰り返していたら、もうあきまへん、前へ進みまへん。
話いきなり飛ぶし、知らん間に知らん人現れてるし、頭ぐちゃぐちゃー。

特に「塩」が本当に不可解やったんで、初っぱなから読むのが苦しかったです。
昔の話なのか言葉遣いが古めかしい風にしてあるのが何よりの原因。
ほんでまた登場人物多すぎるし。(兄弟だけで12人!)

ま、しかし掲載順に読みやすくなっていったように思います。
「藍」は純粋にかっこええ話やなーと思いました。
「藍」がなかったら、うちの評価は2点止まりやし、感想書かんとこうと思ってたんですが。

藍染めに使う藍玉というものがある。
藍玉職人の五郎がいつものように藍玉の寝床のチェックをしていたところ、藍玉の寝床から藍が逃げてしまっているのを発見した。
藍が逃げてしまっては、その藍玉は使い物にならない。きれいに染めることができない。
五郎は藍を連れ戻そうと追いかける。

藍が逃げたとわかった時の、五郎の表情の描写がかっこええのです。
落胆するでもなく、焦るでもなく、「あ、逃げおった」と冷静。
何かスコンと抜けたような、清々しいと表現したくなるような表情。
あの表情一つで、一気に四国が神秘的な国であるように思えました。

お遍路巡り、いつか行ってみたいなー。
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by sabazaki-jaco | 2009-02-15 01:25 | ほん