「星のしるし」



「星のしるし」

 柴崎友香著

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先日占いに行きました。
そこまで深刻な悩みがあったわけじゃないんですが、「あなたはこんな性格だから・・」とはっきりと言われたら「ああその通り!」と思っておもしろーと思うし、「結婚できます」って言われたらとりあえず「よかったー!」って安心するし。
次は手相かなーと、占いにはまりつつあります。

「星のしるし」も、そういったお話でした。
会社員の果絵と、恋人の朝陽と、あと友達や会社の人たちや家族とも日常を描いた、なんてことない日常。
普通の毎日の中に、占いやらなんとかセラピーやら迷信やら、一見うさん臭いそれらを心から頼っている人がいて、ごく自然に日常の中にある不思議な感じ。
宇宙人の存在を真剣に信じている男がいたり。

なんてことない日常の風景を描く天才柴崎さん。
なんてことなさすぎてうちには少々もの足らんのですが、柴崎さんの文章はとてもさりげない感じで好きです。
占いやらなんとかセラピーやらもあまりにもさりげなく文章の中に紛れていたんで、重要なキーワードをうっかり見逃すところでした。
後で帯を読み返して、気づきました。

柴崎さんの文章の一番の特徴はこれであろうと、うちが勝手に考えていることがあります。
たとえば、「冷蔵庫のモーターの音を確かめるように聞きながら、(中略)この人はなんでここにおるんやろうか、と思った。」
ベストな例文見つけられへんかったけど、こんな感じ。
前半で何かをしたり眺めたりしつつ、後半で全然別のことを考えている、みたいな。

実際、気がつかないだけで、そうなんですよね。
上司と話をしながら、さっきお薬飲むん忘れてたわーと思ったり。
枝毛を切りながら、こないだの美容師は男前やったなーと思い出したり。

大阪弁で描かれているから余計に身近に感じるんやと思うのですが、そもそも大阪弁っていうだけで柴崎さん好きです。
あ、「星のしるし」じゃなくて、柴崎さん解説になってしまいましたね・・。
柴崎さん一度お見かけしたことがあるんですが、小柄でかわいい人でした。
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by sabazaki-jaco | 2009-02-08 18:07 | ほん