「妖怪アパートの幽雅な日常①」



「妖怪アパートの幽雅な日常①」

 香月日輪著

 









これこどもの本やん、と思ったお父さんお母さん!ちょっとお待ちを!
これおもしろいでっせー。

春から高校生になる夕士。
しかし住むはずだった学生寮が火事で住めなくなってしまい、慌てて部屋を探す。
不動産屋さんに紹介されたのは、「おばけが出る」と噂のアパートだった。
学生寮が建て直すまでの間の数ヶ月、妖怪アパートに住む人間や人間でないモノやらがごちゃごちゃ混じりながら、夕士はおかしな日常を過ごす。

何と言ってもまず、魅力的なキャラクタ−たちでしょう。
とても人間的な妖怪やら、人間離れした人間やら。
最も好きなのは、食堂でみんなのごはんを作ってくれるるり子さん。
るり子さんはなんと、手首から先しかない妖怪なんです。
アダムスファミリーみたいな感じですね、きっと。(あれは衝撃的な映画やったなぁ。)
でもめっちゃおいしいごはんを作るし、それを褒めたら手をもじもじさせて謙遜するんです。
素敵や。嫁に欲しい。
人間も、かっこいい大人ばかりです。
クールで、でも心は熱くて、ハードボイルドな感じの。

言うてもこの本、もとは「YA! ENTERTAINMENT」から出たもんなんで、中学生くらい向けなんですよね。
大人になりつつあるけど、まだこども。
彼らが読む本の中の大人は、かっこよくて正しくないといかんのです。
その点、この本は大成功やと思います。
漫画「ワンピース」の、ゾロとかサンジみたいな感じ。(ゾロやサンジが大人かどうかは知らんけど)
反対に、悪いやつらはとことん悪い!
ちょっと悪いくらいの方がかっこいい、とか思ってしまわれへんくらい、あからさまに悪いのです。

最後の解説でも山本幸久さんがそれっぽいこと言ってはるんですが、本当、大人にこそ読んでほしいです。
改めて、かっこいい大人について、考え直すええ機会になると思います。
世界中全員これ読んだら、平和になると思うけどなー・・・。

大げさでっか?
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by sabazaki-jaco | 2009-01-22 22:06 | ほん