「ほんたにちゃん」



「ほんたにちゃん」

 本谷有希子著

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もとやさんによる、エッセイではなく小説「ほんたにちゃん」。
またえらい不思議な本を読んでしまいました。

『笑顔、どうもね。マックの人いつも優しいから好きー。』(本文より)
なんやこの軽いノリは!まるでブログやないかい!
と、思わず後ずさり。
こんな感じでキャッホーイとかいきなり騒ぎ立てられても、こっちついて行かれへんからー。
しかし読み始めた以上は、その人について行くしかないのです。
森見登美彦や川上未映子も最初は慣れへんかったけど、読んでいくうちにその世界に引き込まれていったしね。

さて、「ほんたにちゃん」の主人公は、はたして本谷さん自身なのでしょうか。
高校を卒業して上京し、仕送りをしてもらいながら写真の専門学校に通う。
かっこいい自分大好きな主人公は、クラスメートからもかっこいいと思われたいがために、あまり喋らないでミステリアスな雰囲気を作ってみたり、一人で窓の外を眺めてはため息をついてみたり努力する。

うちもなかなかの自分大好き人間なんで、自分をかっこよく見せるための行動を取る気持ちが理解できてしまったのでちょっと悲しいのですが、この痛々しい努力がとても滑稽に描かれております。
「ほんたにちゃん」というタイトルにより、本谷さん自身もこうなのだろうと重ね合わせて見られてしまうことを承知の上で・・、ということでしょう。

これはもはや、超大掛かりな自虐ネタですね。
かっこいいですよーほんたにちゃん!
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by sabazaki-jaco | 2009-01-20 03:09 | ほん