「電化製品列伝」



「電化製品列伝」

 長嶋有著

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電化製品について、例えば掃除機は吸引力の衰えないサイクロン式が・・というようなこだわりをあつーく語っているのかと思っていたんですが、そうではありませんでした。
書評本です。
小説や漫画の中で、電化製品が描かれている部分を抜き出し、それについて長嶋さんがあつーく語っている、という本です。

しかし一つ目が、“川上弘美「センセイの鞄」の電池”なのです。
電池って!
電化製品ちゃうやろ!
まえがきで「実はこの本は書評なのです」と聞かされた直後ではあったものの、俺の電化製品へのこだわり列伝という先入観から抜け出せずにいたので、呆気にとられました。
(余談ですが、うちは昔、単2電池に似ていると言われたことがあります。どうでもいいですね。すみません、余談でした。)

「センセイの鞄」は美しいお話ですが、ころころしていて意外と重いくらいしか特徴のない(と、うちは思う)電池について、長嶋さんは何を語るのやろうと思いながら読み進めていきました。
いやはや驚き。
「センセイの鞄」の内容や抜粋した部分を踏まえつつ、電池についてあつーく語っておられました。

長嶋さん、電化製品にはそうとうのこだわりをお持ちのようです。
どういった電化製品を買うか、ではなく、どのように電化製品を小説の中で表現するか、について。
自身の小説でも、積極的に電化製品を登場させているとのこと。
おもしろい人やなー。

表紙の絵は、漫画家の高野文子さんです。
この本の中でも、“高野文子「奥村さんのお茄子」の「オクムラ電機店」”として取り上げられております。
他の本の書評のときは大体どれも登場する電化製品について語っていたのに対し、「高村さんのお茄子」のときは、(そもそも電化製品じゃなくて電機店なんですが)電化製品について語るというよりも、完全に高野文子さんの漫画について語っておられました。
しかも前編後編に分けて。
お好きなんでしょうねー。
おかげで高野文子さんの魅力はしっかり伝わりましたよ!
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by sabazaki-jaco | 2009-01-18 21:58 | ほん