「星へ落ちる」
「星へ落ちる」 金原ひとみ著 ●●●●● 忠告します。 今つらい恋愛をされている方は、読まない方がいいかもしれません。 凹みます。 沈みます。 落ちます。 彼が部屋に来てくれるのを待っている、私。 彼が最近女と浮気していると知ってしまった、僕。 彼のことを好きになった彼女に逃げられた、俺。 ここには、私、僕、俺、そして彼の四人が出てきます。 私、僕、俺の三人の視点から語られる、それぞれのつらい想い、帯の言葉をお借りして「絶望」。 彼の視点からは一切語られておりませんので、彼だけが生き生きしているように見えて仕方ありません。 それ以外はつかみどころがなくて非現実的に思えます。 とにかく対比がすごい。 それが顕著に表れているのが名前です。 ここでは一切の人間に、名前が与えられておりません。 それに対して、ジントニック、ル・クーゼの鍋、コックローチドリームというパソコンゲーム。 これらのものの名前の、なんと具体的なこと! この対比が、人間の絶望感をより引き立てて見せているのやと思います。 ケータイ小説は話がリアルやからおもしろい!と、何かに書いてあったのか誰かが言っていたのか。 よう忘れましたが、それやったら金原ひとみの本読んでみはったらどうかなと、おすすめしたいです。 痛々しさとか、恋愛のつらさとか、通じるとこがあるんじゃないかなと・・。 うち、ケータイ小説読んだことないですが。
by sabazaki-jaco
| 2008-12-19 22:59
| ほん
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こんにちは。じゃこです。 本、猫、そして鯖を愛する、永遠の16さい!
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