「銀河不動産の超越」



「銀河不動産の超越」

 森博嗣著

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「すべてがFになる」というタイトルがずーっと気になりつつも未だに手を出せずにいて、それでもやっぱり気になるので、こうやってまだ読めそうな表紙のものをとりあえず読んでみるのです。

やる気も気力もなく何事もゆるーくやり過ごしてきた高橋が入社したのは、従業員が彼を含めて3人の小さな不動産屋、銀河不動産。
すごい未来的な名前やからわけわからん物件ばっかり取り扱っているのかと思ったら、いえいえ、ごく普通の不動産屋です。

贔屓にしてもらっている社長夫人がある日店を訪れました。
「なにかおもしろいところないかしら」という無茶なフリにもお応えして、高台の森の中に建つ変な形の建物を高橋が案内することに。
高橋のことを気に入った社長夫人は、彼をそこに住まわせます。
それから高橋の生活は激変。
銀河不動産に来た変なお客たちと彼の家と生活がもう入り乱れてめちゃくちゃ。
不動産屋をはるかに超越しております。

さて、読み終わった現在、うちの頭はとても混乱しております。
この本は、いったい何が言いたいんでしょう。
森博嗣の本はこれ以外に読んだのは「少し変わった子あります」だけで、こっちもようわからん話でした。
大人の世界やなぁようわからん。というのが、そのときの感想。
「銀河不動産」のほうがまだ理解できたけど、やっぱりわからん。
何なんでしょうか、この読んだ後に残る違和感は。

星新一なんかも訳のわからん世界ですが、星新一の場合は「訳のわからん世界を読むぞ」と意気込んで読み始めるわけですから、頭の準備があるわけです。
また川上弘美あたりも訳のわからん世界を書いたものもありますが、こちらの場合は最初から変ないきものが出てきたりするので、読み始めた時点で「これはちょっと違うかも」と心構えができるのです。

しかし森博嗣に関しては、(うちの思い込みかもしれませんが・・)ミステリーを書いている人やと思っていましたし、出だしはごく普通の人間が出てくるだけです。
蛇口からもやしが出てきたり、玄関入ってすぐにサンショウウオが寝ていたりなんていう有り得ないことは、何もないのです。
なのにこの違和感!
気持ち悪い!

こうやって不思議な気持ちを溜め込んで、「すべてがFになる」を避けたままどんどん月日は過ぎていってしまうのです。
何者なんでしょう、森博嗣氏。
わかり合える日は来るのでしょうか。
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by sabazaki-jaco | 2008-11-24 22:28 | ほん