「ハル、ハル、ハル」



「ハル、ハル、ハル」

 古川日出男著

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採点、3点としていますが、3.5点ってことで。

古川日出男作品、うちが読んだのはこれで3冊目。
前には「アビシニアン」と「LOVE」を読んでおります。
「ハル、ハル、ハル」読み終わって、前の2冊のほうがよかったなーと思ったのですが、その理由、自分でちゃんとわかっています。

猫です。

それだけです!
まぁそんな贔屓目な事情は置いておいて。

まず「ハル、ハル、ハル」
3人のハルそれぞれの、人生が進む時間の流れの一部分を切り取っていて、つまりこのお話よりも前にも時間があり、後にも時間は続く。
難しいなー、言いたいことを伝えるのって。
例えばビデオカメラをある地点に固定し、回し続ける。
そこに映った一台の車、画面右から左(あるいはその逆)に走り抜ける数秒間しか、カメラには映らない。
しかしその車は、北海道から出発し、鹿児島に向かって現在も走り続けているかもしれない。
そういった前後のことまで想像できる小説なのです、「ハル、ハル、ハル」は。

そして極めて特殊な事情を抱えた人たちが、世の中なんか知るかアホー!って叫びまくっております。
相変わらずすてき。すき。
登場人物全員、孤高の騎士。

「ハル、ハル、ハル」の他、「スローモーション」と「8ドッグズ」も収録。
「8ドッグズ」がまたかっこいいんですよ。
8ドッグズ、8犬、八犬伝。
八犬伝って勝手に時代小説やと思い込んでおりました。
だって「南総里見八犬伝」やん?
里見といえば里見浩太朗。黄門様やん!
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by sabazaki-jaco | 2008-10-23 21:41 | ほん