「グ、ア、ム」
「グ、ア、ム」 本谷有希子著 ●●●●○ 超ご無沙汰しております。 ちょいと復活してみようかと思いまして、ええ。 この数ヶ月の空白のことはさっぱり忘れてしまいまして、いつものテンションで書かせていただきまーす。 先週は、本谷有希子ウィークやったんです。 大阪の精華小劇場での「甘え」上映会、さらに映画「乱暴と待機」を見にいってきまして。 「甘え」上映会の後には、本谷さん現れてのトークショーもあり、本谷さんはかわいいのに妄想女子ですてきー!たまらんー! ということで、流れに乗ってみました。 飛び出すように上京したものの、のらりくらりと暮らし、父親からワーキングプア呼ばわりされている長女。 地元でのんびりしたくて堅実な就職を選んだのに大阪勤務、まぁともかく安定が一番と、当たり障りなく暮らしたい次女。 姉妹なのに、はっきり言って、合わない。 父の謎の計らいで、母、姉、妹の三人で行く、二泊三日のグアム旅行!(天候は最悪!) 仲悪いメンバーで海外旅行って、絶対きついですよね。 しかもそれが、家族って。 平気で遅刻する自分勝手な姉にイラッ、どこ行こうか提案するのにやる気のない妹にイラッ。 小さなイラッが、どんどん積もってイライライラー。 極限の緊張状態の冷戦です。 母と父も、忘れたらあきません。 もーオカン何勝手にやってんねん、オトン何しょーもないこと言うてくれてんねん、っていう、悪気がないのはわかるだけに余計に感じる、あのモヤモヤした感覚。 旅行中、姉妹が仲悪いことわかってるけど、一所懸命に明るく振る舞って、ほらアレ食べだの、写真撮るよーだの・・・ オカン、逆に痛々しいよー。 ほんでそれを描くのが絶妙すぎます、本谷さんー。 本谷さん、やっぱり舞台の人だけあって、小説でも台詞がおもしろいです。 イントネーションや声のトーン、どっち向いて喋ってるのかとか、そんなんまで見えるような気がするんですよね。 「グ、ア、ム」は多分、舞台用のお話やないと思うんですが、小説のときも舞台の演出と同じ考え方で書かはるのやろうか。 トークショーのときに、本谷さんが仰った名言。 「毒はともだち」!(毒のある人がお好きなんやてー) この本も、毒のあるいたずらごころで、そらないわー!のまさかの展開が満載ですよ。
by sabazaki-jaco
| 2010-10-22 00:21
| ほん
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こんにちは。じゃこです。 本、猫、そして鯖を愛する、永遠の16さい!
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