「膝のうえのともだち」



「膝のうえのともだち」

 町田康著

 









猫を愛するいい男町田康による、町田康が愛した猫たちの写真集。
「猫にかまけて」「猫のあしあと」でおなじみの猫たちの、プライベートショット満載!

片目開かない子もいるし、拾ったばっかりでガリガリの子もいる。
レンズに対して安心しきった表情の子もいるし、警戒しまくっている子もいる。
でもどの写真も、いい写真。
カメラの腕がすごい上手とかいう訳じゃ正直全然ないねんけども、レンズを向ける町田康と奥さんの目が、ものすごく優しいのです。
写真見たら、もうわかります。

うちも今、一匹の白猫と一緒に暮らしているのですが、写真は撮っとくもんやと思いました。
一昨年おばあちゃん猫が死んで、自分としてはいっぱい写真も撮ってたつもりやったんやが、後で見返してみると、これが案外少ないねんな。
でももうおらんから、撮られへん。
めっちゃ申し訳ない気持ちになったもんなー。
構図が美しいとか絵になるとか、そんなん気にせんでも、そのまま見たまま撮ったら、こんなにええ写真になるんやなと、そう思いました。
それに気付かせてくれて、ありがとう町田康と奥さん。

書き下ろしの短編小説「ココア」も載ってるんやが、これがまたすばらしい。
人間と猫の立場が逆転し、野良人間になって、猫(巨大、本来の猫の目線から見た人間サイズ)からごはんをもらったり、建物に入ったら追い出されたりする。
正しく、猫の立場に立って考える物語です。

猫嫌いな人批判みたいなのも含まれている気がするので、猫嫌いな人は読んだらあかん。
猫好きにとっては、風刺の仕方がさすが町田康!って感じなので、読んでみんなで共感しましょうぞ。
ふざけた話のようやけど、つまりは猫への愛でいっぱいのお話なので、涙まで出てくる始末。
猫万歳にゃー。
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by sabazaki-jaco | 2010-04-29 00:24 | ほん