「あしたはうんと遠くへいこう」



「あしたはうんと遠くへいこう」

 角田光代著

 









読書する余裕も出てきました。
よしよしわたし。

常に恋愛している泉、17歳から32歳までの物語。
オリジナル編集カセットテープを好きな子にあげるも「イタい」と言われ、彼氏なしではなにもできない自分とお別れするためにアイルランド一周自転車旅行に行ったものの、戻ってきたら彼氏の部屋には別の女がいて・・
ぐでぐで生活とまっとうな暮しを繰り返しながらも、幸せになりたいと願ってまた恋愛をする。

まず、角田さんがこんなジャンキーな感じのお話書かはることに驚き。
なんでもできる人なんやわ。

よう考えたら、いつを見ても常に恋愛してるってことはつまり基本的にモテモテなわけで、てことは幸せやんって思ってまうのですが、それがそんなこともなく。
泉はただ純粋に幸せになりたいって思っているだけやのに、ヒステリックに怒ったりとか自分でもよーわからん行動を取ってしまう。
よーわからん行動、あーもうめっちゃわかります。
そんなこと言うつもりは全然ないし、ほんまはそんなんこれっぽっちも思ってへんのに、なんかすらすらといらんこと言っちゃったーみたいな、ね。

付き合ってて一緒に住んだりしてて絶対幸せな時間もあったやろうに、恋愛の壊れていくところ中心に書かれているので、あーあまた駄目だったし、ていうかもうどうせ駄目やしー、っていう悲観的な泉のどんより感がよく伝わっている気がします。
若い頃は不安でいっぱいで、大人になるにつれてそこに諦めが入ってきて。
でもぐでぐでだけで終わらないのが角田さん。
32歳、最後に希望に向けてひとっ飛びします。

泉は音楽マニアなので、実在するミュージシャンの名前が仰山出てくるのもおもしろい。
って言っても、全然知らんねんけど。
カーペンターズとエンヤくらいしかわからんかった。
でもでも、最後に椎名林檎の名前が出てきて感動ーめっちゃうれしいー。
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by sabazaki-jaco | 2010-04-11 02:27 | ほん