「れんげ荘」



「れんげ荘」

 群ようこ著

 ○○









愛想を振りまいてばかりの仕事と、小言ばかり口にする母に嫌気がさしたキョウコは、会社を早期退職し、家を出る決意をする。
家賃月3万円のおんぼろ安アパートれんげ荘で、貯まった貯金を崩して生活費毎月10万円。
何にも縛られない、貯金生活で自由きままに生活を送る。

れんげ荘の住人たちがええ感じです。
出てくる人がええ人ばっかりすぎる気もしますが、特に管理人さん、ええ人すぎる。
おんぼろ具合がどうこうよりも、あの管理人さんのアパートなら安心して住めるわ。
寒い冬でも、共同トイレをせっせと磨く管理人の娘さんも。

キョウコが折角の貯金生活を、全然楽しめていないように思えるのが、とても気になる。
最初はなにもしないことに戸惑うのはそらそうでしょうけど、最後にはもうちょっとは楽しんでいてほしかったなぁ。
キョウコは無趣味っぽいしあれやけど、趣味がある人なら、貯金生活はほんまたまらんと思う。
まぁ、そもそも相当な貯金が必要なんですけどね。

それに貯金生活を楽しむというよりは、ひたすら、れんげ荘のおんぼろ具合に悩まされ続けていただけのように思えてなりません。
なぜすきま風とか湿気とかに、そんなに苦労してまで貯金生活をせなあかんのか。
そんなに大変なら、ちょいとパートでもしてもう少しええとこに住めばええのに、とずーっと思いながら読んでいました。
最後までキョウコがなんであんなにれんげ荘にこだわるのか、わからず。

前半の、母との確執のあたりや会社をやめるあたりは、おもしろかったのですが。
後半はだらだら、特に終わり方は、まだ続くとしか思えへんちょっと気持ち悪い終わり方でした。
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by sabazaki-jaco | 2009-11-30 22:48 | ほん