「ブラザー・サン シスター・ムーン」



「ブラザー・サン シスター・ムーン」

 恩田陸著

 









誰もいない町と空から落ちてきた蛇、高校のとある行事で、不思議な光景を見てから仲良くなった三人は、同じ東京の大学に通うことになった。
楡崎綾音は本に、戸崎衛はジャズに、箱崎一は映画に。
それぞれが没頭していた学生時代の青春の想い出・・・

ちゃうわ。
この本を青春小説とくくってしまっては、あかん気がするんです。
もっと底のほうに、もやもやした何かが渦巻いているような。
うまいこと内容を要約できまへん、降参ー。

将来のことでもないし、恋愛のことでもないし、このもやもやは何なんでしょう。
てことで一生懸命脳みそしぼって考えてみました。

それは、三人の関係がようわからんせいではないかと、そう思いました。
綾音、衛、一の順で三章に分かれて書かれている構成になっておるんですが、話が繋がっているわけでもなく、時間の流れに統一性があるわけでもなく。
高校時代に同じ体験をしたという事実以外は、それぞれが孤立していて自由。
その自由さが余計に、三人の関係をようわからんようにさせているのかもしれないです。
ほんまに高校の時は仲良かったん?!って、疑ってしまいますもん。

この本を読んでこんなにももやもやを感じているのは、もしかしたらうち位なもんで、皆さんすいすいと意図を読み取っていたりするんやろうか。
このもやもやが青春な気もする・・・
って結局青春なんかしら。

しかし、空から落ちてきた蛇が絡み合って川を泳ぐというのは、悩みながらも未来に向かって進む若者!って感じがして、美しいなー。

解説とか書評を読んでから、再度挑戦したいです。
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by sabazaki-jaco | 2009-10-04 23:08 | ほん