「三人姉妹」



「三人姉妹」

 大島真寿美著

 









三人姉妹の年の離れた末っ子の水絵は、ミニシアターでアルバイトをしながら、大学の頃のサークル仲間と映画を作ったりしながらのんびり暮らしている。
長女亜矢は、お見合い結婚をして平穏に暮らしているかと思ったら、離婚騒動を起こして息子を連れて実家へ帰ってくるし、次女真矢はバリバリのキャリアウーマン、不倫にはまってどろどろに、そして母はええ年して家出を!
滅茶苦茶な家族に振り回されて、年下の彼ともうまくいかず、さらに将来への不安も募るばかり、でもやっぱりのんびり暮らす水絵の物語です。

いやー仲のいい姉妹ですこと。
お互いけなし合いやし(特に恋愛に関して)、んで末っ子水絵は姉二人にええように使われまくりではあるけども、仲いいですよー彼女達は。
うちにも妹が一人おりまして、そんな仲悪くはないとは思いますが、恋愛の話なんてそうしないもんね。
真矢と水絵が、亜矢が彼氏と公園でキスしているところを覗きにいくていうシーンが、かわいくってすごく好き!

将来に悩む若者の小説はいろいろありまして、髪の毛掻きむしって悩むようなタイプと、考えんのもめんどくさいぜーって感じのだらだらタイプに分けられるかと思います。
水絵はもちろん後者。
こういうのん読んだらついついイラっとしちゃいがちなんですが、全然大丈夫でした。
向上心なんて感じられへんのに、なんでやろ、水絵の性格かな。

最後は、え、これで終わり?と、あっけにとられるようなとてもよくわからん終わり方でした。
いや水絵の物語はこれからやからねってことで、そもそも水絵の日常にそんな劇的なイベントもないしな、あの終わり方でもそんなに不快感無し。

ところで、なんで表紙に猫がおるんでしょう・・。
猫なんて一匹も出てきませんでしたけど?
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by sabazaki-jaco | 2009-09-30 01:05 | ほん