「恋文の技術」



「恋文の技術」

 森見登美彦著

 









お手紙はええもんです。
字を書くことが楽しいし、切手を選んだりすんのも文通の醍醐味ですよね。
しかし恋文は書いたことないかもなー。

能登の実験所に飛ばされた大学院生守田一郎が、京都にいる大学の友人や先輩や妹に宛てて手紙を書く。
ひたすら手紙!

友人の小松崎君から恋愛相談を受け(まともなアドバイスをしているかどうかは置いといて・・)、いたずら好きの先輩には忠告を(受け入れられるかは別問題・・)、妹には説教を(これまた無視されている気がしますが・・)
ほんでおもしろいのが、森見登美彦氏との文通!
大学の友人ということで登場します。
他の小説と話がつながる部分もあって、ファンなら喜ばしい限りですよー。

お話は、守田一郎から誰か宛ての手紙の文面だけで進んでいきます。
向こうからの返信や、その他のつなぎの文章みたいなもんは一切なし。
これを書簡体小説というんですか?ネットに書いてた。
ふーん、初めて読んだー。

さて、「恋文の技術」やのに恋文は誰宛?とお思いのことでしょう。
守田一郎はシャイボーイなんで、なかなか意中の人には手紙が出せないのです。
書いては途中で諦め、反省点を挙げて次に挑む、けどまたうまく書けず。
あほちゃうんと思うようなおもしろ失敗書簡がずらり。
友人の恋愛にはでかい口叩くのになー。

モリミーを読んだことない方で「恋文の技術」を読みたいと思われた方は、他の作品数冊(できれば「夜は短し歩けよ乙女」)を読んでからにされたほうが、ずっと楽しめると思います。
お茶目な人やわーほんま。
今回は若干能登に進出したけど、やはり京都からは離れへんねんなぁ。
飽きひんからええですけどね。
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by sabazaki-jaco | 2009-09-21 12:10 | ほん