「恋文の技術」
「恋文の技術」 森見登美彦著 ●●●●○ お手紙はええもんです。 字を書くことが楽しいし、切手を選んだりすんのも文通の醍醐味ですよね。 しかし恋文は書いたことないかもなー。 能登の実験所に飛ばされた大学院生守田一郎が、京都にいる大学の友人や先輩や妹に宛てて手紙を書く。 ひたすら手紙! 友人の小松崎君から恋愛相談を受け(まともなアドバイスをしているかどうかは置いといて・・)、いたずら好きの先輩には忠告を(受け入れられるかは別問題・・)、妹には説教を(これまた無視されている気がしますが・・) ほんでおもしろいのが、森見登美彦氏との文通! 大学の友人ということで登場します。 他の小説と話がつながる部分もあって、ファンなら喜ばしい限りですよー。 お話は、守田一郎から誰か宛ての手紙の文面だけで進んでいきます。 向こうからの返信や、その他のつなぎの文章みたいなもんは一切なし。 これを書簡体小説というんですか?ネットに書いてた。 ふーん、初めて読んだー。 さて、「恋文の技術」やのに恋文は誰宛?とお思いのことでしょう。 守田一郎はシャイボーイなんで、なかなか意中の人には手紙が出せないのです。 書いては途中で諦め、反省点を挙げて次に挑む、けどまたうまく書けず。 あほちゃうんと思うようなおもしろ失敗書簡がずらり。 友人の恋愛にはでかい口叩くのになー。 モリミーを読んだことない方で「恋文の技術」を読みたいと思われた方は、他の作品数冊(できれば「夜は短し歩けよ乙女」)を読んでからにされたほうが、ずっと楽しめると思います。 お茶目な人やわーほんま。 今回は若干能登に進出したけど、やはり京都からは離れへんねんなぁ。 飽きひんからええですけどね。
by sabazaki-jaco
| 2009-09-21 12:10
| ほん
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こんにちは。じゃこです。 本、猫、そして鯖を愛する、永遠の16さい!
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