「ねこに未来はない」



「ねこに未来はない」

 長田弘著

 










ねこ好きの皆さん、にゃんだか恐ろしいタイトルですが、心配ご無用!
「ねこに未来はない」は、ねこの未来はお先真っ暗!という意味ではなく、ねこに未来という概念はないのだ!ということなのです。

ねこ嫌いだったぼくは、大変ねこ好きな奥さんと結婚し、ねこを飼うことになった。
しかし次々といなくなってしまうねこたち。
一体どこへ消えてしまったのだろうか。
詩人の長田弘が描く、物語のようなエッセイです。

ねこに未来はない、ので、老後はこのうちでゆっくりと・・なんて、とても考えない。
木の葉が落ちる、すずめが飛び立つ、この瞬間が全てなのです。
こんなにすてきなぼくと奥さんがいるのに、なんでどっかへ行っちゃうんやろなーなんて考えても、ねこなんやからしゃーないのですね。

ねこ文学の登竜門、といったところでしょうか。
うちは通るのがずいぶん遅かったですが。
「ねこに未来はない」の現代版が、町田康の「ねこにかまけて」という感じかなー。

にゃんとこの本、1971年に書かれたものだそうです。
うち生まれてない!
何十年もの間、愛されて発行され続け、ねこ好きたちを楽しませ興奮させてきたのやと思うと、厚さ1センチ程度の文庫本がぐんと重みを増して感じられます。

ねこに未来はなくない!
この本が、ねこの未来を作っているんやわ!
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by sabazaki-jaco | 2009-09-07 00:51 | ほん