「カンランシャ」



「カンランシャ」

 伊藤たかみ著

 









若者を描くたかみさんが好きなもんで、大人度高めのたかみさんを読むのはなんとなく避けてきたんですが、ついに初挑戦。
大人の恋も、悪くないなー。

夫の直樹の浮気調査を、直樹の後輩であり友人でもある隆一に頼んだいずみ。
隆一は妻と別居中で、二人の仲はすでに冷めきっており、相談を受けるうちにいずみのことが気になり始める。
一方もごもごと浮気中の直樹は、愛人から、奥さんと離婚して一緒になってほしいと迫られ続け、さらにもごもご。
直樹、いずみ、隆一の三人の視点から、大人の恋を爽やかに描かれています。

まぁ言うたらダブル不倫なんですけどね。
以前に読んだ井上荒野さんの「雉猫心中」も、不倫ふりーんな感じで関係がどろどろしとったんですが、この本は臭さがない。
不倫も浮気もあきませんよ、でも、三人が三人とも恋に必死でぐちゃぐちゃなんです。
恋は盲目とは、うまいこと言うたもんやなぁと感心。
でも女ってこわいね。

たかみさんあんまり単行本出してないですよね。
これは今年の6月なんですが、そうとう久しぶりなような・・。
さらにこの「カンランシャ」、びっくりなことに、雑誌「CLASSY.」で掲載されていたそうなんです。
クラッシー言うたらきりりとした大人の女のイメージ。

もっとヤング向けのんを書いてー。
辻仁成ぽい感じにならんとってー。
たかみさん、うちはあなたの書く若者たちが好きなんです!
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by sabazaki-jaco | 2009-09-01 02:07 | ほん