「宵山万華鏡」



「宵山万華鏡」

 森見登見彦著

 ○○









ご無沙汰しております。
ドラクエやりすぎですね。
久しぶりの感想文です。


宵山と聞いてピンと来るのは京都の方でしょうか。
祇園祭の物語です。
うちは大阪なので京都は電車でちゃちゃっと行ける距離なのですが、祇園祭、行ったことないです。

浴衣姿の男女が行き交い、ずらりと並んだ夜店からはあまーいりんご飴や香ばしいイカ焼きのいい匂い、今日は祇園祭の宵山です。
お囃子の音が聞こえてくれば、地元の人も観光客もごった返して浮かれ気味。
そんな宵山に紛れ込んでしまったら、さあ大変です。
いつもとは違う烏丸の夜、これは夢か幻か。

ほんまにごった返したお話です。
表紙の通りです。
映画の「パコと魔法の絵本」とか、アニメやと「パプリカ」とかそんな感じの、ごちゃまぜで色鮮やかで騒がしい。

モリミーが自身のブログで、この本を次女と呼んではります。
ちなみに長女は「夜は短し歩けよ乙女」で、その他の作品は長男、次男・・と、すべて男の子です。
「宵山万華鏡」と「夜は短し」がどっちも女の子なのすごいわかりますし、「夜は短し」はちょっとぼけっとしてるけど根はしっかりしたO型の女の子なのに対し、「宵山」は一見気が強そうやけど時々抜けてるところがあるB型の女の子、という感じでしょうか。
「夜は短し」の学祭のような、身近なもので合わせて作ってみましたー感もありますし、「夜は短し」好きな方やったら、きっとこちらも気に入らはると思います。

ではなんで評価が★三つやねんと、そういうことになりますわな。
これは長編小説なのですが六つのお話から構成されていて、それぞれが絡み合いながら本当のことが見えてくる、といった具合なんです。
盛り上がりのピークが五話目か六話目にあればおもしろかったー!で読み終われるんですが、今回うちとしてはピークが三話目で来ちゃったんですよね。
その後はなーなーな感じで盛り上がらず。
三話目がおもしろすぎた、ってことなんですが・・ね。

これまで独特な文体が特徴やったモリミーですが、今回随分落ち着いたように感じました。
堅苦しい風の語り口とか、ほむほむみたいなよくわからん擬音語使う感じとか、そんなんなくなっていました。
モリミーの世界観は変わらずそのまんまですし、これはこれでありやと思いますが。
結婚して落ち着かはったんかな。
[PR]
by sabazaki-jaco | 2009-07-25 00:22 | ほん