「すごい本屋!」



「すごい本屋!」

 井原万見子著

 









著者の井原さんは、和歌山県の山奥の村にある本屋、イハラ・ハートショップの店長さん。
「この村にも本屋があったらええのに」という村の人の声で生まれたイハラ・ハートショップでは、本の隣に、お醤油や洗剤も並んでいるのです。
地域密着型本屋!

「すごい本屋!」って、イハラ・ハートショップを知らない人(うちもそうやったんですが)に対して、えらいハードル上げまくりのタイトルですよね。
びっくりマーク!まで付けて。
山奥の小さな本屋が、なぜ、どのようにすごいのか。

「かいけつゾロリ」の原ゆたかさんのサイン会。
「ねずみくんのチョッキ」の原画展。
「おまえうまそうだな」の宮西達也さんとのお絵かき会。
写真家今森光彦さんのおはなし会。

まだまだあるんですが、これら、イハラ・ハートショップで開催されたイベントなんです。
こどもの本に無知なうちでも、全部知ってますよ。
参加できる地元のこどもたち、幸せ者過ぎますよ。

すごい本屋!って言うより、すごい井原さん!
こどもたちに、本に親しみを持ってもらえるようにという意識と、実現に向けての行動力が、もう「すごい!」としか言い様がないんです。
こどもに対してだけじゃなくて、大人向けのトークショーを開いたり、小中学校の図書室の充実に尽力したり、農業書を充実させたり、取材をいっぱい受けたり・・・

そして、パンを買いにきたついでにいすに腰掛けて、「今日は病院行ってん」とか喋っていくおばあさん。
その向こうで、女の子二人が「この本読んだことあるでー」と言い合いっこ。
地域のコミュニケーションの理想形が、この小さな本屋の中にあるんじゃないかなと、そんな気がしました。
本屋として一流になるよりも、そっちを大切にしている井原さん、すてきな方やわ。

こないだ、beyerっていう本屋兼カフェに行って、イハラ・ハートショップとはまた全然違うところなんですがめっちゃすてきやったもんで、最近本屋をやりたい病にかかっていたところなんです。
病気、さらに悪化しました。
本屋ー、憧れるー。
イハラ・ハートショップ、めっちゃ遠いですが、いっぺん行ってみたいなー。
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by sabazaki-jaco | 2009-06-18 00:03 | ほん