「彼女について」



「彼女について」

 よしもとばなな著

 









毎日をぼんやりと過ごしていた由美子のもとに、いとこの昇一が突然訪ねてきた。
由美子には暗い過去があり、ある一時期の記憶を失ってしまっている。
苦しみから由美子を救うべく、二人はあいまいな記憶を辿って旅に出る。

すごい本でした。
感想文ブログをやっておきながら、いやもっとちゃんとした感想を真面目に書け!とお思いでしょうが、ほんまその一言に尽きます。

衝撃のラストが衝撃的すぎて、どっかーんと後頭部を殴られたような衝撃で、まだぼやっとしています。
何を書いてもネタバレになってしまう気がして、何も書かれへん・・。
ブログアップする意味ないですね★

生きる気力がほとんどなく、毎日を無意味にふわふわと過ごしているだけの由美子。
暗い過去のことを忘れてしまった訳ではないけど、それに捕われているというほど思い詰めてはいなくて、割り切ってとりあえず生きているのは由美子の純粋な性格故。
物語はここから始まります。

そこに、由美子とは対照的にきちんと生きている昇一が現れ、ふわふわしている由美子をしっかり支え、リードし、救いたいと言う。
読み進めていくうちに過去に何があったのかが徐々に明らかになっていくんですが、一時も離れずに昇一が支え続けてくれたおかげで、由美子が辛さに押しつぶされずに済む。
その様子は、読んでいるうちにとっても、ほんまに救われることなんです。
文中で由美子も何度も言っているんですが、ほんま「よくできた男」!

たかが小説、と言うてもーたら元も子もないですが、なんでこんなに安心した気持ちになれるんでしょう。
良い面、悪い面を含めて、めっちゃスピリチュアルな要素たっぷり。
全てを肯定された気分です。
明日からはもっと、人にやさしくなれる気がするー!
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by sabazaki-jaco | 2009-06-10 23:18 | ほん