「乳と卵」



「乳と卵」

 川上未映子著

 ○○









タイトルのフォントが、すごい好み。
ちょっと前の芥川賞受賞作です。

東京で暮らす夏子のアパートに、大阪から泊まりにきた妹とその娘。
妹の巻子は夫と離婚しており、スナックで働いて娘を育ててきた。豊胸手術をするために東京へ。
その娘の緑子は、近い未来にやってくるであろう初潮にえらい不安を抱えており、反抗期で一切喋らず会話はメモとペンでのみ。
それぞれ女としての身体上の悩みがあり、同時に母子の関係もうまいこといってへん二人と過ごす三日間。

この人にデッサンさせたら、グロイくらい緻密に描かはるような気がします。
思わず「うっ・・」って嘔吐いてまいそうな。
文章での描写もそんな感じです。

特に血。
毎月顔を合わせてる女のうちでも、一歩引いてまうくらいのどろどろ感!(あーなんかうまいことオブラートに包んだ表現ができひん!)
これはリアリティの表現ですか?
この本との接し方があんまりわかりません。

男性には受け入れられにくいように思うんですが・・。
タイトルから表紙からして、なんかむにむにしてるし。
女からしてみたら、中学生男子の妄想日記を読むようなもんなんでしょうか。
またちゃうか。

すんごい独特の文体で書かはりますが、割と慣れます。
心地よくさえ思えてくるので、数行立ち読みしただけで「やーめた」と思ったことのある方でも、一度挑戦してみたらそこまでしんどくないとは思います、保証はしませんが。
ただ内容がほんとしつこい。
執着心がえげつない、って言ったほうが適当かな。

「乳と卵」は「わたくし率イン歯ー、または世界」よりはしつこさは大分ましです。
でも個人的には歯ーのほうが好き。
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by sabazaki-jaco | 2009-06-08 21:45 | ほん