「雉猫心中」



「雉猫心中」

 井上荒野著

 ○○









猫!と思って、そんな単純な動機で読み始めたこの本ですが、うちの読書史上最高のオトナ度やったかもしれません。
よう見たら、確かに、表紙の猫かわいくないしな。

女の視点と男の視点が交差する 破滅的な愛と官能の物語。
これ、帯に書かれた一文です。
ほらー!「愛と官能」って!

大貫知子はごく普通の専業主婦、昔教師をしていた時に職場で出会った夫と二人で暮らしている。
ベランダに来る雉猫にエサをやっているうちに、ほぼ毎日姿を見せるようになり、ある日その雉猫と一緒に一人の男が現れた。
ひょろりと背の高い不気味な男、晩鳥。
大貫知子はその日から、晩鳥を求めるようになった。

「求める」とか言っちゃった!わー!
オトナの世界は恥ずかしいわ。
でもまぁ知子さん、「求める」としか表現のしようがないくらい、晩鳥を求めて求めてしゃーなかったんで、こちらとしてもしゃーないです。
夫もちょっと変わった人やしね。

でも、官能とか愛とか男と女とか、そんなめくるめく単語が並んでいる割には、あっさりした読み心地やったように思いました。
盛り上がるとこでしっかり盛り上がって、謎を残して気にさせて、二部構成で裏側の秘密も明かしちゃったりしながら、終盤はぐんぐん加速して余韻を残しつつ終わる。
W不倫のドロドローな関係なんですがね。

でも他の作品も読んでみたいと思いました。
全部、官能とか愛とか男と女とかの感じなんかなぁ。
「学園のパーシモン」なら大丈夫かなぁ。

ていうかうちももう26さいなんで、イッチョマエのオトナなオンナの予定なんで、こういうのに慣れていくべきかしら。
・・・。
高校生が部活に燃える話のほうがええわぁ。
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by sabazaki-jaco | 2009-05-06 23:57 | ほん