「AMEBIC」



「AMEBIC」

 金原ひとみ著

 









朝起きてパソコンを立ち上げると、覚えのない滅茶苦茶な文章が保存されている。
これを書いたのは私?
私に取り憑いた私?
それとも私じゃない私?
錯乱状態で書いた“錯文”。
あーまたやっちゃったよーと自己嫌悪。
好きな男は、来月パティシエの女と結婚するしで、嫉妬、葛藤・・・

って、違う!
何か違う!
嫉妬って訳じゃないし、葛藤も違う。
ほな何かって、そんなんわかりません。
だってこの人、常時錯乱状態なもんで。

そんな常時錯乱状態の女の人の話を読んでおもしろいのか、ってことになるんですが、そこは金原マジック!(いや、マジックってより、実力やと思いますが)
なんか賛否両論あるみたいですが、やっぱ上手ですよ。
女の、美しい部分じゃなくて醜い部分書かせたら、もう素晴らしいです。
ま、うちも女なもんで、醜い部分をまじまじと見せつけられるのは嫌やーって思うし、気分沈みまくりなんですが。

しかし今回の人は、一段と激しかったなぁ。
基本的に何も食べなくて、口にするのは、野菜ジュース、お酒、水と、胡瓜の漬け物とたくあんと、飴と、サプリメントのみ。
パスタに異常なまでの嫌悪感を抱き、トマトソースやオリーブオイルの存在を全身全霊で拒否。

好きな男の婚約者がパティシエであることに対抗してか、ケーキやらタルトやらを作る。
そして作ったものはそのまま捨て、ゴミ袋の上から指で潰すことに快感を覚える。
理解不能なんてもんじゃないです。
食べ物を粗末にするなんて許せません!しかもケーキ!
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by sabazaki-jaco | 2009-04-08 22:56 | ほん